外装の色見本とは?色選びで失敗しないためのコツを紹介

投稿日:2024.10.21 / 更新日:2024.10.21 外壁塗装
   
外装の色見本とは?色選びで失敗しないためのコツを紹介

外装の色選びは家の印象を大きく左右しますが、失敗している人もいます。

満足いく外装に仕上げるためには、色見本の種類や役割、色を選ぶ際の基本的な考え方について理解しなければなりません。

この記事では、色見本の基本や失敗しないためのコツ、注意点についてまとめました。さまざまな観点から色選びのポイントを紹介します。

自分の理想とする外装の色を見つけたい方は、ぜひ参考にしてみてください。

外装の色見本とは? 

カラーサンプル

外装の色見本とは、外壁塗装で使用する色のサンプルを集めたものです。

紙やカタログ形式のものから、実際の壁材に塗料を塗った見本板、さらにはパソコン上でシミュレーションできるデジタルツールまで、さまざまな種類があります。

色見本を使うと、塗装前に色の印象や周囲との調和を確認できるためイメージの具体化が可能です。また、光の当たり具合による色の変化や、大きな面積に塗られたときの印象の違いなども把握できます。

外装の色見本は色選びには欠かせないツールです。

色見本の役割

色見本の主な役割は外装の色選びをサポートし、失敗を防ぐことです。

具体的には、さまざまな色のバリエーションを一覧で確認できる点や、実際の塗装前に色の印象を把握できる点が挙げられます。

また、光の当たり方による色の見え方の違いや、大きな面積に塗られたときの印象の変化なども確認が可能です。イメージと実際の仕上がりのギャップを最小限に抑えられます。

さらに周囲の景観との調和や、屋根や玄関ドアなどとの相性も事前に検討できるため、総合的な判断が可能です。

外装の色見本の種類 

色見本

ここでは、外装の色見本の種類について解説します。

メーカーのカタログ

メーカーのカタログは、外装の色選びの初期段階でもっとも参考になる色見本です。塗料メーカーが自社製品の特徴や品質、ユーザーのニーズを考慮して選定した標準色が掲載されています。

一般的に30〜40色程度の実績のある人気色が集められており、奇抜な色合いになる心配がありません。カタログを見れば、好みの色や系統を大まかに把握できるほか、詳細な色選びが可能になります。

ただし、カタログの色見本は印刷の関係で実際の色と若干異なる場合があります。最終決定の際は、他の色見本と併せて確認しましょう。

色見本帳

色見本帳は、一般社団法人日本塗料工業会が発行している600色以上のさまざまな色が掲載された見本帳です。

色が規格化されており、番号で指定すれば同じ色を再現可能です。メーカーのカタログに掲載されていない珍しい色や、微妙な色の違いを確認したい場合に効果的といえるでしょう。

ただし、色見本帳に掲載されているすべての色が外装に適しているわけではないため、実際に色を選択する際は細心の注意が必要です。

また、標準色以外の色を選ぶと、将来のタッチアップ時に調色が必要になり、コストがかかる可能性があります。

塗り板

塗り板は、実際の塗料をA4サイズ以上の板に塗った色見本です。使用すると、実際の仕上がりにもっとも近い状態で色を確認できます。

メリットは、小さな色見本では感じ取れない面積効果による色の見え方の違いを把握できる点です。そのため、最終的な色決定の際には極めて重要な役割を果たします。

塗り板は屋外のさまざまな光の条件下で確認できるほか、晴れの日や曇りの日、朝昼晩と時間帯を変えて見ると、より正確な色の印象を得られます。

ただし、作成には時間と費用がかかる場合があるため、色をある程度絞り込んでから依頼するのが効率的です。

カラーシミュレーション

カラーシミュレーションは、パソコンやタブレットを使用し、実際の住宅の写真や3DCGモデルに多様な色を適用できるデジタルツールです。

メリットは複数の色を簡単に比較できる点や、ツートンカラーなど複雑な配色のイメージを視覚的に確認できる点です。

また、周囲の景観との調和や屋根や玄関ドアなど、他の要素との相性も総合的に判断できます。

しかし、デジタル画面上の色は実際の塗装とは異なる場合があるため、カラーシミュレーションはあくまで参考程度に留める必要があります。

最終的な色決定の際は、実物の色見本で確認することが重要です。

外装の色を選ぶときの基本 

色見本

ここでは、外装の色を選ぶときの基本について詳しく解説します。

各色が与える印象を知る

外装の色選びでは、まず各色が与える印象を理解する必要があります。

例えば、白は清潔感と明るさを感じさせ、新築のような印象を与えるのが特徴です。一方、グレーは落ち着きと洗練された雰囲気を醸し出し、モダンな印象を作り出します。

ベージュやアイボリーは温かみと柔らかさを感じさせ、周囲の景観に溶け込みやすいのが特徴です。黒や濃い色は高級感とスタイリッシュな印象を与え、重厚な雰囲気になります。

青や緑などの寒色系は涼しげで爽やかな印象を与える一方、赤や黄色などの暖色系は活気や温かみを感じさせます。

外装の色を選ぶときはこれらの特徴を理解したうえで、自分の求める印象に合う色を選びましょう。

色を組み合わせてみる

外装の色を選ぶ際は、単色だけでなく複数の色を組み合わせると、より個性的で魅力的な外観を作り出せます。色の組み合わせ方としては、同系色を使う方法や補色を用いる方法などがあります。

例えば、明るいベージュと濃いブラウンを組み合わせると、落ち着きと温かみのある印象付けが可能です。白とネイビーを組み合わせれば、爽やかでスタイリッシュな印象を与えられるでしょう。

また、色を組み合わせる際はメインとなる色(ベースカラー)を決め、それに調和する色を選ぶのがコツです。

ただし、使用する色は2色までにとどめるようにしましょう。3色以上になると複雑になりすぎて失敗する可能性が高くなります。

自分の理想イメージを言語化する

外装の色を選ぶ際は、自分の理想とするイメージを具体的に言語化してみましょう。

例えば、おしゃれな家にしたいという漠然とした希望ではなく、モダンでスタイリッシュな印象や温かみのある落ち着いた雰囲気など、より具体的に表現する意識が大切です。

もし、和モダン・ナチュラル・クラシック・シックが好きなら、それらを使って理想像を具体的にイメージしていきます。また、好きな建築物や憧れの住宅の写真を参考にするのも効果的です。

理想のイメージを言語化すれば、塗装業者とのコミュニケーションがスムーズになり、希望に沿った外装の色を選びやすくなります。

大きい色見本を使う

外装の色を選ぶ際は、できるだけ大きな色見本を使用しましょう。その理由は、小さな色見本だと実際の外壁に塗装した時の印象と異なる場合があるためです。

見本と実際の印象に違いがある現象は、面積効果と呼ばれます。同じ色でも面積が大きくなると、明るさや鮮やかさ、色合いの感じ方が変わります。

そのため、A4サイズ以上の塗り板を使用して、実際の外壁に当てて確認するようにしましょう。

さらに屋外の自然光の下で確認すれば、正確な色の印象を得られます。晴れの日や曇りの日、朝昼晩と時間帯を変えて見ると、さまざまな光の条件下での色の変化も確認できるはずです。

外装の色選びで失敗しないためのコツ 

色見本

ここでは、外装の色選びで失敗しないためのコツについて解説します。

ツヤの有無について考える

外装の色を選ぶ際は、ツヤの有無についても考慮する必要があります。

塗料のツヤは、ツヤあり・七分ツヤ・五分ツヤ・三分ツヤ・ツヤ消しなどがあり、同じ色でもツヤの程度によって印象が大きく変わります。

ツヤありの塗料は光沢があり、鮮やかで高級感のある印象を与えますが、表面の凹凸が目立ちやすくなるのが特徴です。

一方、ツヤ消しの塗料は落ち着いた印象を与え、表面の凹凸を目立たなくする効果があります。

また、ツヤの程度によっては汚れの付着しやすさや耐久性にも違いが出るため、メンテナンス面も考慮して選ぶ必要があるでしょう。

色だけでなくツヤについても、塗り板で実際に確認するようにしてください。

周囲の景観や環境との調和を考える

外装の色を選ぶ際は、周囲の景観や環境との調和を考慮しましょう。自分の好きな色を選んだとしても、周囲の建物や自然環境と調和しないと違和感を生じさせる可能性があります。

例えば、落ち着いた雰囲気の住宅街のなかで鮮やかな原色を使用すると、周囲から浮いてしまう可能性が高いです。

一方、緑豊かな環境では自然と調和する落ち着いた色合いを選ぶことで、心地よい外観を作り出せます。そのため、周囲の家々の色調や近隣の建物の特徴を観察し、調和する色を選ぶのがおすすめです。

また、地域によっては景観ガイドラインが設けられている場合もあるため、事前確認をおすすめします。周囲との調和を考えれば、愛着を持てる外観を実現できます。

汚れが目立ちにくい色を選ぶ

外装の色を選ぶ際は、汚れが目立ちにくい色を選びましょう。

外壁は日々の風雨や排気ガス、花粉などにさらされるため、時間の経過とともに汚れが付着します。とくに白やクリーム色などの明るい色は、汚れが目立ちやすい傾向にあるため注意が必要です。

一方、グレーやベージュなどの中間色は汚れが目立ちにくく、長期的に見ても美しい外観を保ちやすい特徴があります。

また、濃い色も汚れが目立ちにくいですが、色あせが目立つ可能性があるため注意が必要です。

外装の色を選ぶ際は汚れの目立ちにくさを考慮しつつ、自分の好みや周囲との調和を考えながら検討するようにしてください。

使う色は2色にとどめる

外装の色選びでは、使用する色を2色までにとどめる意識を持ちましょう。3色以上を使用すると配色が複雑になり、調和を取るのが難しくなる可能性があります。

基本的には、メインとなるベースカラーとアクセントとなる色の2色の組み合わせで十分です。

例えば、ベージュをベースカラーとし、濃いブラウンをアクセントカラーとして使用するなどの組み合わせが理想といえます。

2色で構成すれば、すっきりとした印象を与えつつ、個性的な外観を作り出せるでしょう。ただし、2色を使用する際も色の面積比率には注意し、バランスの取れた配色を心がけてください。

外装の色を選ぶときの注意点 

壁の塗装

ここでは、外装の色を選ぶときの注意点について解説します。

住んでいる場所に景観ガイドラインがないか確認する

外装の色を選ぶ前に、住んでいる地域に景観ガイドラインが設けられていないか確認しましょう。

多くの自治体では、街の景観を保護するために外壁の色に関する規制を含んだ景観ガイドラインを定めています。

例えば、使用可能な色の範囲や彩度・明度の制限などが設けられている場合があります。これらのガイドラインに従わない場合、後に塗り直しを求められる可能性があるため注意が必要です。

なお、景観ガイドラインに関しては地域の景観課や都市計画課に問い合わせるか、地元の塗装業者に相談すると、ガイドラインの有無や具体的な内容を把握できます。

景観との調和を図りつつ、自分の好みも取り入れた色選びを心がけましょう。

光の加減によって色の見え方が変わる

外装の色を選ぶ際は、光の加減によって色の見え方が大きく変わることを理解しておきましょう。同じ色でも、朝・昼・夕方で印象が異なり、晴れの日と曇りの日でも見え方が変わります。

例えば、明るい色は日光が強い昼間には鮮やかに見えますが、夕暮れ時には落ち着いた印象になる場合があります。

また、濃い色は日光の下では重厚感を増しますが、曇りの日には暗く沈んで見える可能性が高いです。

そのため、色見本はさまざまな時間帯や天候の下での確認が必要です。実際の環境下で色を確認すれば、満足できる色選びを実現できます。

カラーシミュレーションは参考程度にする

カラーシミュレーションは外装の色選びに便利なツールですが、あくまでも参考程度にとどめる必要があります。

なぜならパソコンやタブレットの画面上で見る色と、実際の塗料の色には差異があるためです。

また、画面の設定や見る環境によっても色の見え方は変わります。シミュレーションでは光の反射や質感など、実際の特性を完全に再現できません。

そのため、カラーシミュレーションで大まかなイメージをつかんだ後は、必ず実物の色見本や塗り板で確認するようにしましょう。

経験豊富な業者に依頼する

外装の色選びを成功させるためには、経験豊富な業者への依頼が重要です。

専門知識と豊富な経験を持つ業者は、色の特性や経年変化、メンテナンス性など、多角的な視点からアドバイスを提供してくれます。

また、地域の景観ガイドラインや気候条件に適した色の選び方など、地域特有の情報も持ち合わせている可能性が高いです。

さらに最新の塗料や施工技術に関する知識も豊富なため、より耐久性の高い、美しい仕上がりを実現できるでしょう。

信頼できる業者を選べば、色選びだけでなく施工の品質も確保できるため、満足度の高い外装を実現できます。

まとめ 

外装の色選びは家の印象に大きな影響を与えます。色見本の活用、周囲との調和、ツヤの考慮などのポイントに注意を払い、失敗のリスクを軽減しましょう。

また、経験豊富な業者に依頼すれば、専門的なアドバイスを受けられるため、より満足度の高い結果につながります。

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