外壁塗装におけるプライマーとは?施工する重要性や使わなかった場合のリスクを紹介

投稿日:2024.10.16 / 更新日:2024.10.16 外壁塗装
   
外壁塗装におけるプライマーとは?施工する重要性や使わなかった場合のリスクを紹介

外壁塗装の工程のなかには「プライマー」と呼ばれるものがあります。

プライマーは外壁塗装の最終的な仕上がりや耐久性などに影響する重要な要素であり、建物の寿命にも直結します。

外壁塗装を検討している方のなかには、「プライマーって重要なの?」「プライマーを使わなかったらどうなる?」と考えている方もいるのではないでしょうか。

この記事では、プライマーの概要や重要性、使わなかった場合のリスクや業者を選ぶ方法などについて詳しく解説します。

プライマーとは 

壁

プライマーとは、外壁塗装や金属塗装などの際に最初に塗布する下塗り塗料のことです。主に塗装の密着性を高め、塗膜の耐久性を向上させる役割を果たします。

適切に使用することで上塗り塗料の付着力が増し、長期間にわたって美しい仕上がりと機能性を保つことができます。

また、プライマーは下地の状態を整え、塗料の吸込みを調整する効果もあるため、ムラのない均一な仕上がりを実現するうえでも非常に重要です。

プライマーの語源

プライマーの語源は英語の「primary」に由来し、「最初の」や「第一の」という意味を持ちます。

この言葉の由来からも分かるように、プライマーは塗装工程の最初に使用される塗料を指します。塗装作業において、最初に塗る重要な役割を担うことから、この名称が付けられました。

プライマーという言葉は、その役割と使用タイミングを端的に表現しており、塗装や化粧品など、さまざまな業界で広く使用されています。

プライマーの基本的な役割

プライマーの基本的な役割は、主に3つあります。

第一に、上塗り塗料と下地との密着性を高めることです。これにより、塗膜の剥がれや浮きを防ぎ、長期間にわたって塗装の美観を保つことができます。

第二に、下地の吸込みを調整し、上塗り塗料の付着を均一にすることです。これにより、ムラのない美しい仕上がりを実現します。

第三に、下地の補修や平滑化を行うことです。細かいひび割れや凹凸を埋めることで、滑らかな表面を作り出し、上塗り塗料の仕上がりを向上させます。

これらの役割により、プライマーは塗装の品質と耐久性を大きく左右する重要な要素となっています。

プライマーはなぜ重要? 

塗装作業

プライマーは下地と塗料を密着させるための接着剤のような役割を担っており、最終的な外壁塗装の耐久性や美観に大きく影響します。

ここでは、プライマーの重要性についてより詳しく解説します。

上塗りとの密着度を高めてくれるから

プライマーは、上塗り塗料と下地との密着性を高める重要な役割を担っており、塗装面を均一にすることで上塗り塗料をしっかりと定着させます。

上塗り塗料が定着していれば、塗膜の剥がれや膨れが起こりにくくなるため、塗装の全体的な耐久性を向上させることが可能です。

特に金属やガラス、プラスチックなどの塗料が定着しにくい素材に対して効果的であり、密着性が向上することで塗装の仕上がりが美しく、長持ちすることが期待できます。

中塗り・上塗り塗料の下地への吸込みを防いでくれるから

プライマーは、中塗りや上塗り塗料が下地に吸い込まれるのを防ぐ役割も果たします。

下地が塗料を吸い込んでしまうと塗膜が十分に形成されず、塗装の性能が発揮されません。また、吸い込む塗料の量が場所によって不均一になってしまうと色ムラが発生するため、見栄えも悪くなってしまいます。

プライマーを使用することで塗料の吸込みが最小限に抑えられるため、塗装面が均一になることはもちろん、塗装に必要な塗料の量を減らすことも可能です。

塗料の機能性を発揮させてくれるから

プライマーは、塗料の機能性を最大限に発揮させるための基盤を作ります。

たとえば、防カビ性や耐候性、高い耐久性などの機能を持つ塗料を使用する際、プライマーを適切に塗布することで、これらの機能が十分に発揮されます。

また、プライマーのなかには防錆効果があるものもあり、金属面の塗装においては特に重要です。適切なプライマーを使用することで、塗装の性能を最大限に引き出し、建物を長期間保護することができます。

下地の補修・補強をしてくれるから

プライマーは、下地の補修や補強にも役立ちます。

たとえば、モルタル外壁に細かいひび割れがある場合、プライマーを塗布することでひび割れを補修し、下地を強化することが可能です。下地がしっかりと補修されることで、上塗り塗料の仕上がりが美しくなり、塗装の耐久性も向上します。

プライマーを使用することで塗装面の小さな欠陥が修正でき、均一な塗装面を作り出すことができるため、綺麗に上塗り塗料を載せることができます。

上塗り塗料の発色を良くしてくれるから

プライマーを使用することで、上塗り塗料の発色を良くさせることが可能です。特にホワイトカラーのプライマーは、上塗り塗料の色が鮮やかに映えるため、より美しく仕上がります。

上塗り塗料だけを塗ると下地の色が透けて見栄えが悪くなりますが、プライマーを塗ることで下地の色がカバーされるため、上塗り塗料本来の色が引き出せます。

適切なプライマーを選び、正しく使用することで塗装面の耐久性の向上にもつながるため、外壁塗装においてプライマーは必要不可欠といえるでしょう。

プライマーの種類 

塗料とハケ

プライマーは塗装の下地処理として使用される重要な塗料であり、さまざまな種類があります。ここでは、代表的なプライマーの種類を紹介します。

水性プライマー

水性プライマーは、水を溶剤として使用した環境に優しい下塗り材です。臭いが少なく、揮発性有機化合物(VOC)の排出量が少ないため、屋内外での使用に適しています。

コンクリートやモルタル、木部など、さまざまな素材に使用可能であり、乾燥時間も比較的短いことから一般住宅の外壁塗装やDIYなどで使用されるケースが多いです。

水性塗料との相性が良く、上塗りの密着性を高める効果があります。また、近年の技術向上により、耐久性や浸透性も向上しています。

油性プライマー

油性プライマーは、浸透性が高く、劣化した外壁や木部に効果的な下塗り材です。下地に深く浸透し、表面を強化する効果があり、ひび割れや塗膜の剥がれが見られる面に適しています。

水性塗料よりも耐久性が高く、長期間の保護効果が期待できますが、臭いが強く、乾燥に時間がかかるため、使用する際は十分な換気と乾燥時間の確保が必要です。

油性プライマーは、木部や金属面、古い塗膜が残る面など、さまざまな素材に使用できるため、外部環境に晒される部分や耐久性が求められる箇所に最適です。

防錆プライマー

防錆プライマーは、金属面のサビを防ぐ効果を持つ特殊な下塗り材です。主に鉄部や金属サイディング、トタン屋根などに使用されています。

サビを抑制する成分が含まれており、金属の腐食防止や塗装の耐久性の向上が期待できます。また、既にサビが発生している場合でも使用できるため、幅広いシーンで利用可能です。

防錆プライマーは、金属面の寿命を延ばし、メンテナンス頻度を減らすことができるため、海岸近くや工業地帯など、腐食環境の厳しい場所に向いています。

ただし、完全に錆を止められるわけではないため、定期的な点検と塗り替えが必要です。

プライマーを使わなかったときのリスク 

木の壁

ここでは、プライマーを使わなかったときのリスクを紹介します。

塗装が剝がれやすくなる

プライマーは外壁と塗料の間に強固な接着層を形成し、塗料の定着を助けることが主な役割です。使用しなかった場合は、塗料と外壁の密着性が低下し、塗装が剥がれやすくなります。

この工程を省略すると、経年劣化や気候変動の影響を受けやすい外壁では、塗装の剥離が早期に発生する可能性が高くなります。

また、チョーキング現象(外壁を触ると白い粉が付く状態)も起こりやすくなり、外壁の保護機能が著しく低下するリスクもあるため、注意が必要です。

仕上がりのムラが発生する

プライマーを適切に使用しなかったことで、塗装の仕上がりにムラが生じるケースも少なくありません。プライマーには外壁の凹凸や微細な傷を埋める効果があり、塗装面を均一に整えるのが主な役割です。

この工程を省略すると外壁の状態によって塗料の吸収率に差が出てしまい、部分的に色ムラや光沢の違いが発生するリスクがあります。

また、プライマーには上塗り塗料の浸透を防ぐ効果もあるため、これを使用しないと塗料が不均一に吸収され、さらにムラが強調されてしまいます。

全体的な発色が悪くなる

プライマーを使用しないと、塗装全体の発色が悪くなる可能性があります。プライマーには上塗り塗料の色を引き立たせる下地としての役割があり、特に明るい色や鮮やかな色を塗る際に重要です。

この工程を省略すると、外壁の元の色や素材の影響を受けやすくなり、期待した色合いが出なかったりイメージした色にならなかったりするリスクがあります。

プライマーを使用しないと色の深みや豊かさが表現しにくくなるため、新しく塗装したにもかかわらず古びた・くすんだ印象になってしまいます。

外壁塗装をするなら業者選びに注意しよう

塗装業者

プライマーを含めた外壁塗装をするのであれば、信頼できる業者選びが重要です。

悪質な業者に当たってしまうと、手抜き工事や不適切な施工をされるリスクがあり、イメージしていたような仕上がりにならない可能性があります。

ここでは、信頼できる業者の選び方を紹介します。

自社施工しているか

プライマーを含めた外壁塗装を依頼する際は、業者が自社施工しているかどうかを確認することが重要です。

自社施工で外壁塗装を行なっている業者であれば、職人の技術レベルや品質が把握しやすいため、信頼できるかの見極めができます。また、自社施工であれば品質管理や責任の所在が明確であり、万が一トラブルが発生しても迅速に対応してもらえるケースが多いため、安心して任せられます。

下請けに丸投げするような業者では、施工品質にバラつきが生じる恐れがあるため、可能であれば見積もり時や問い合わせ時に、職人が所属しているか、どれほどの経験があるかなど、確認するようにしましょう。

施工実績があるか

外壁塗装を依頼する業者選びでは、豊富な施工実績があるかどうかを確認することが大切です。実績が多い業者は、さまざまな建物や外壁材に対応した経験があり、技術力も高い傾向にあります。

施工実績を確認する際は、業者のホームページやパンフレットなどに記載されている施工事例やビフォーアフター写真などを見て、自宅と似た条件の物件での施工経験があるかチェックしましょう。

また、過去の顧客からの評判や口コミも参考になるため、インターネットやSNSなどで実際に依頼した人がどのように思っているか検索してみることも大切です。

担当者の雰囲気が良いか

プライマー施工を含む外壁塗装工事では、担当者の雰囲気や対応も重要な選定基準となります。丁寧で分かりやすい説明ができ、顧客の要望や疑問に誠実に応える担当者は信頼できる業者の証です。

見積もり時の対応や現場調査の際の態度、コミュニケーション能力などをよく観察し、押しつけがましい営業をしていないか、質問に対する回答が曖昧ではないかなど、しっかり確認するようにしましょう。

良好な関係性を築ける担当者がいる業者を選ぶことで、スムーズな工事進行と満足度の高い仕上がりが期待できます。

まとめ 

この記事では、プライマーの概要や重要性、プライマーを使わなかったときのリスクや業者の選び方などについて解説しました。

外壁塗装の機能性を確保し、美しく仕上げるためには、上塗り塗料との密着性や下地の補強をしてくれるプライマーは必要不可欠です。

プライマーの施工には専門的な知識や経験が必要になるため、業者を選ぶ際は自社施工を行なっているか、施工実績があるかなどをしっかり確認しておくようにしましょう。

オンセンス株式会社』は大分県大分市を拠点とする外壁・屋根塗装の専門会社です。

日本初の外壁塗装提案システム『カベナビJAPAN』を提供しており、見積もりから工事完了、アフターサービスまですべてスマートフォン一台で完結できます。

複数の業者から見積もりを取る必要はなく、厳しい選考基準をクリアした信頼できる職人とダイレクトにつながれるため、業者選びの手間は最小限です。

施工後の保険やローン相談など、長期的なサポートができる体制を整えていますので、気になった方はぜひお気軽にご相談ください。

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