外壁塗装のムラはなぜ起こる?塗り直しができる・できないケースを紹介

投稿日:2024.10.15 / 更新日:2024.10.15 外壁塗装
   
外壁塗装のムラはなぜ起こる?塗り直しができる・できないケースを紹介

外壁塗装を行うと、一部の塗装面でムラが起こることがあります。

ムラはさまざまな要因によって発生するものであり、放置すると外壁の劣化や耐久性の低下につながる恐れがあるため、注意が必要です。

外壁塗装を検討している方のなかには、「なぜ外壁塗装でムラが起こる」「塗り直しはしてもらえる?」など、考えている方もいるのではないでしょうか。

この記事では、外壁塗装におけるムラの種類や起こる理由、塗り直しができる・できないケースやムラを見分ける方法などについて詳しく解説します。

外壁塗装のムラの種類

青い塗装

外壁塗装のムラは大きく分けて「色ムラ」と「塗り継ぎムラ」の2種類です。ここでは、それぞれのムラの概要について解説します。

色ムラ 

色ムラは外壁塗装後によく見られる問題の一つで、塗装面の色の濃淡が均一ではない状態を指します。

主な原因としては、下塗りが不十分だった、塗料の乾燥時間を守らなかった、塗料の取り扱いに不備があった、中塗りと上塗りで色を変えた、塗装業者の技術不足などが挙げられます。

色ムラは、光の当たり方や見る角度によって見え方が変わる場合もありますが、明らかに色の濃淡が目立つ場合は施工不良の可能性が高いです。

色ムラは美観を損なうだけでなく、塗膜の防水機能が正常に機能していない可能性もあるため、早急な対処が必要です。

塗り継ぎムラ 

塗り継ぎムラは、外壁塗装において最も一般的に見られるムラの一種です。これは主に、足場の上段から下段へと塗装作業を進める際に発生します。

上段の塗膜が乾燥した後に下段を塗り継ぐと、塗料が溶け合わずに重なってしまい、段差やローラー目が残ることがあります。特に、直射日光や強風にさらされる環境では、塗膜表面の乾燥が早まり、塗り継ぎムラが生じやすいです。

また、フラットに近い外壁や吸い込みの激しい下地材では、塗料の塗布量が不十分な場合に下地が透けて見える「透けムラ」も発生することがあります。

外壁塗装でムラが起こる5つの理由 

塗装作業

外壁塗装のムラはさまざまな要因によって起こります。ここでは、外壁塗装でムラが起こる7つの理由を紹介します。

下塗りが不十分だった

外壁塗装の工程において、下塗りは非常に重要な役割を担っています。

下塗りは、外壁の凹凸を均一にし、塗料の密着性を高め、上塗り材が下地に吸収されるのを防ぐことが主な役割です。しかし、下塗りが不十分だと上塗り材が均一に塗れず、ムラが発生してしまいます。

特に、外壁の劣化状態を適切に判断せずに作業を進めると、上塗り塗料の吸収にムラが生じ、色ムラや塗膜の厚さの不均一につながります。

塗料の乾燥時間を守らなかった

塗料の乾燥時間を適切に守ることは、外壁塗装の品質を左右する重要な要素です。

各塗料メーカーは、製品ごとに適切な乾燥時間を定めています。この時間を守らずに次の工程に進むと塗膜が十分に形成されず、色ムラや塗膜の剥がれなどの問題が発生する可能性が高くなります。

また、高圧洗浄後の壁面の乾燥も重要で、十分に乾いていない状態で塗装をはじめると、塗膜の密着不良や色ムラが発生する原因となり得ます。

中塗りと上塗りで色を変更した

中塗りと上塗りで色を変更したことによって、色ムラが発生するケースがあります。

特に、中塗りの色が上塗りよりも濃い場合、上塗りを通して中塗りの色が透けて見えたり、両者の色が混ざってムラのように見えたりすることがあります。

また、経年劣化により上塗りの塗膜が薄くなったり剥がれたりすることで、中塗りの色が露出して色ムラとなるケースも少なくありません。

塗料が外壁に吸収されすぎた

外壁材の状態によっては塗料が過度に吸収されてしまい、色ムラが発生することがあります。

特に、外壁の劣化が進んでいたり高い吸水性を持つ素材だったりする場合、この問題が顕著に現れやすいです。

塗料が均一に吸収されずに部分的に濃淡が生じると、見た目のムラだけではなく、塗膜の厚さにも不均一が生じます。

また、塗料の吸収が激しすぎると、本来の防水性能や耐久性が発揮されない可能性もあるため、外壁材と塗料の相性は非常に重要です。

施工自体に問題があった

外壁塗装の施工過程全体に問題がある場合、さまざまな不具合が発生しやすくなります。

たとえば、高圧洗浄やケレン(古い塗膜の除去)が不十分だと、新しい塗料が均一に密着しないため、ムラが発生する可能性が高いです。

また、天候や気温、湿度などの環境条件を考慮せずに施工を進めたことにより、乾燥不良や密着不良を引き起こすことも考えられます。

適切な施工計画の立案、各工程での丁寧な作業、そして環境条件に応じた柔軟な対応が、美しく耐久性のある外壁塗装を実現する鍵です。

塗り直しができる・できないケース 

赤い塗料

外壁塗装後のムラは、発生原因や状態、施工業者の対応などによって塗り直しの可否が分かれます。

ここでは、塗り直しができる・できないケースを紹介します。

塗り直しができるケース

明らかな施工不良や手抜き工事によるムラは、塗り直しの対象となります。

たとえば、塗料の厚みが明らかに不均一な場合や塗り残しがある場合は塗り直しが可能です。

また、塗料メーカーの規定を守らずに施工(乾燥時間や希釈率を無視した施工、不適切な下塗り処理など)された場合も塗り直しの対象となります。

これらのケースでは、塗膜の防水機能が損なわれている可能性が高いため、早急な対応が必要です。保証期間内であれば、施工業者が無償で塗り直しを行うのが一般的です。

塗り直しができないケース

光の当たり方や見る角度によって生じる軽微なムラは、通常塗り直しの対象とはなりません。

これらのムラは、外壁塗装の性質上避けられないものとされ、塗膜の機能に影響を与えないため、許容範囲内とされます。

また、経年劣化による色褪せや天候の影響で生じたムラも、通常は塗り直しの対象外です。ただし、これらのケースでも、施主の要望によっては有償で塗り直しを行うことはできます。

重要なのは施工業者としっかり相談し、ムラの程度や原因を正確に把握したうえで、適切な対応を選択することです。

外壁塗装のムラを見分ける方法 

ムラのある塗装

外壁塗装のムラを見分けるためには、複数の視点から確認することが重要です。ここでは、外壁塗装のムラを見分ける方法を紹介します。

近くで塗装面を見る

近くで塗装面を確認することは、ムラを見分ける重要な手法の一つです。塗装面に近づいて詳細に観察することで、小さなムラや塗膜の異常が発見しやすくなります。

特に、下地の色が見えていないか、塗膜が膨れていないかなどを注意深く確認することが大切です。また、塗装の厚みの違いや塗料の濃さの違いによるムラも近くで見ると分かりやすくなります。

ただし、近くで見すぎると全体的な印象が掴みにくくなる場合もあるため、適度な距離を保ちながら確認するようにしましょう。

遠くから塗装面を見る

遠くから塗装面を見ることで、全体的な印象や大きなムラを確認することが可能です。適度な距離を取ることで、近くでは気づきにくい色の違いや塗りムラなどが見えやすくなります。

外壁全体のバランスや統一感、どの部分でムラが起きているのかなどが把握できるため、業者に伝える際の重要な情報となります。

遠くから見ても明らかに色ムラが分かる場合は、深刻な問題である可能性が高いため、速やかに業者に相談するようにしましょう。

塗装面に光を当てて見る

塗装面に光を当てて確認することは、ムラを見分ける上で非常に効果的な方法です。

光の当たり方によって、塗装の仕上がりや色ムラの見え方が大きく変わるため、さまざまな角度から光を当てて観察することが重要です。

特に、斜めから光を当てることで、塗膜の凹凸や光沢の違いが分かりやすくなります。また、太陽光の当たり方も重要なポイントで、朝・昼・夕方など、時間帯によって光の角度が変わるため、異なる時間に複数回確認することをおすすめします。

光を当てて確認する際は光沢が均一であるか、色ムラがないかなどを重点的にチェックしましょう。

外壁塗装のムラを放置する危険性 

壁のひび割れ

外壁塗装のムラは単に外見の問題と思われがちですが、放置するとさまざまなトラブルにつながる危険性があります。

ここでは、外壁塗装のムラを放置した場合に起こり得る問題を紹介します。

外壁の劣化

外壁塗装のムラを放置すると、外壁の劣化を加速させてしまうリスクがあります。

ムラがある箇所は塗膜の厚さが不均一になっていることが多く、紫外線や雨風などの外的要因から外壁を適切に保護することができません。

ムラを放置するとひび割れやサビなど、さまざまな劣化現象につながりやすくなります。ムラが特に深刻な場合は塗装が剥がれ落ち、雨水が外壁内部に侵入して構造体を腐食させる可能性もあるため、注意が必要です。

外壁の劣化は見た目だけではなく、建物全体の耐久性にも直結するため、ムラを発見したら速やかに対処するようにしましょう。

耐久性の低下

外壁塗装のムラがある箇所では本来の防水性や耐候性が発揮されないため、建物全体の耐久性が著しく低下する恐れがあります。

ムラがあると紫外線による劣化が進行しやすくなるため、外壁の色あせや塗膜の剥がれが早期に発生します。また、塗膜が剥がれ落ちてしまうと、雨水や湿気が外壁内部に侵入して木部の腐食や金属部分のサビを引き起こす可能性があるため、注意が必要です。

耐久性の低下は建物の寿命を縮める要因となるため、ムラを発見したら塗装業者に相談してみましょう。

資産価値の低下

外壁塗装のムラは、建物の資産価値を大きく低下させてしまう要因となります。外観は不動産の価値を決める重要な要素の一つであり、ムラのある外壁は見た目の印象を著しく損ねてしまいます。

外壁にムラがあると買主や入居希望者に悪い印象を与え、取引価格の低下や成約率の低下につながる可能性があるため、売却や賃貸を検討している方は特に注意が必要です。

建物の見た目に問題があると、構造上の不具合を疑われたり管理状態に疑問を抱かれたりすることも考えられるため、ムラを見つけた際はすぐに対処するようにしましょう。

外壁塗装のムラを見つけたときの対処法 

電話中の人

ここでは、外壁塗装のムラを見つけたときの対処法を紹介します。

塗装箇所を全て確認する

外壁塗装のムラは複数個所で発生するケースが多いため、ムラを一つ見つけたらまず塗装箇所全体を確認するようにしましょう。

全体を確認することで問題のある箇所の範囲がわかりやすくなるため、より正確に補修や塗り直しが必要な箇所が把握できます。

確認する際は、はしごや足場などを使用せずに安全な場所から確認することが重要です。ムラがある箇所は記録してすぐに確認できる状態にしておくと後の対応がスムーズになります。

塗装業者に相談する

外壁塗装にムラを発見した場合は、可能な限り早く塗装業者に相談しましょう。連絡が早ければ早いほど、対処してもらえる可能性が高まります。

足場がまだ設置されている段階であれば塗り直しも迅速に行えますが、足場が撤去された後では再設置に費用がかかるため、早めの相談が重要です。

塗装業者には具体的な問題点を伝え、写真や動画などの証拠を提供すると、よりスムーズな対応が期待できます。

第三者機関に相談する

塗装業者が施工不良を認めてくれなかったり適切に対応してくれなかったりする場合は、第三者機関に相談するようにしましょう。

塗装業者とのトラブルで利用できる第三者機関は以下の通りです。

  • 住まいるダイヤル:国土交通大臣から指定を受けた住宅専門の相談窓口であり、専門的なアドバイスが受けられる
  • 消費生活センター:消費生活全般に関する苦情や問い合わせなどを受け付け、公正な立場で処理してくれる

上記の第三者機関は外壁塗装やリフォームなどの工事全般で起こるトラブルに精通しており、状況次第では弁護士にもつなげてくれるため、問題が複雑になりそうであれば一度相談してみましょう。

まとめ 

この記事では、外壁塗装のムラの種類をはじめ、ムラが起こる理由や塗り直しができる・できないケース、ムラを見分ける方法や対処法などについて解説しました。

ムラは一ヶ所で起こることもあれば複数ヶ所で起こることもあるため、一つでも発見した際は塗装箇所全体を確認してムラの場所を把握してから施工した業者に相談することが大切です。

万が一業者が対応してくれなかったり逃げたりした場合は、「住まいるダイヤル」や「消費生活センター」などの信頼と経験がある第三者機関に相談しましょう。

オンセンス株式会社』は大分県大分市を拠点とする外壁・屋根塗装の専門会社です。

見積もりからアフターサービスまで、すべてオンラインで完結できる外壁塗装提案システム『カベナビJAPAN』を提供しており、全国の信頼できる塗装職人とダイレクトにつながれます。

厳しい選考基準をクリアした最高の職人のみが登録しているため、外壁塗装の施工不良リスクも最小限です。

施工後に万が一ムラや問題がある場合は解決するまでしっかりサポートしますので、外壁塗装を検討している方はぜひお気軽にご相談ください。

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