外壁のコケは人体への影響もある?発生原因や掃除方法を詳しく解説!

投稿日:2024.11.08 / 更新日:2024.11.08 外壁塗装
   
外壁のコケは人体への影響もある?発生原因や掃除方法を詳しく解説!

外壁のコケは見た目の問題だけではなく、建物の劣化や人体への影響も懸念される厄介な存在です。建物の外観が緑色や黒ずんで汚くなっていたら、洗浄を検討するタイミングかもしれません。

コケの繁殖を放置すると、外壁の劣化が進むだけではなく、アレルギー症状を引き起こす可能性があるため注意が必要です。

この記事では、外壁にコケが繁殖する原因やリスク、除去方法、予防策を詳しく解説します。自分でできる掃除方法から業者に依頼すべきケースまで、状況に応じた対処法を学べます。

コケ対策の正しい知識を身につけ、美しく健康的な住環境を維持しましょう。

外壁にコケが繁殖する原因 

壁のコケ

外壁にコケが繁殖する主な原因は以下の2つです。

  • コケが繁殖しやすい環境に建物がある
  • 外壁材の水はけが悪い

ここでは、外壁にコケが繁殖する原因について詳しく解説します。

コケが繁殖しやすい環境に建物がある

建物の立地環境は、外壁のコケ繁殖に大きな影響を与えます。特に、湿度が高く日当たりの悪い場所では、コケが繁殖しやすい条件が整います。

例えば、川や池の近くにある建物では、周囲の湿度が高くなりがちです。また、森林に囲まれた地域では、樹木から飛散するコケの胞子が外壁に付着しやすくなります。

加えて、建物の向きも重要です。北向きの壁面は日光が当たりにくいため、コケが繁殖しやすい環境になりやすいです。また、風通しの悪い建物が密集した地域や高い塀で囲まれた建物でも、外壁表面の乾燥が遅くなるため、コケが繁殖しやすいでしょう。

外壁材の水はけが悪い

外壁材の特性もコケの繁殖に大きな影響を与えます。特に水はけの悪い外壁材は、コケが繁殖しやすい環境を作り出します。

例えば、モルタル壁や窯業系サイディングなど、表面に凹凸のあるデザインの外壁材は、水分を保持しやすいです。雨水や結露による水分が溝や凹部に溜まりやすく、乾燥に時間がかかるため、コケが繁殖しやすくなるでしょう。

また、経年劣化により外壁材の防水性能が低下すると、さらに水分を含みやすくなります。外壁と下地材の間に適切な通気層がない場合は結露が発生し、コケの繁殖を促進させる可能性があるため、注意が必要です。

外壁にコケが繁殖するリスク 

リスク

外壁にコケが繁殖すると以下のようなリスクが懸念されます。

  • 建物の見栄えが悪くなる
  • 外壁の劣化が早まる
  • アレルギー性鼻炎など人体への影響

ここでは、外壁にコケが繁殖するリスクについて詳しく解説します。

建物の見栄えが悪くなる

外壁にコケが繁殖すると、建物の美観が著しく損なわれます。コケの緑や黒っぽい色合いが外壁全体に広がると、建物全体が老朽化したような印象を与えてしまうでしょう。

特に、白や明るい色の外壁ではコケの存在が一層目立ちます。

視覚的な影響は見た目の問題だけではなく、建物の価値にも直結します。美しくメンテナンスされた外観は、不動産価値を維持する重要なポイントの一つです。

また、コケに覆われた外壁は、近隣からの印象も悪くなる可能性があります。地域の景観を損ねるだけではなく、近隣住民との関係にも悪影響を及ぼすかもしれません。

外壁の劣化が早まる

外壁にコケが繁殖すると、建材の劣化が早まります。

コケは高い保水力を持っており、生えている部分は常に湿った状態です。持続的な湿気は、外壁材に悪影響を与えます。

水分がコケから外壁に浸透し続けると、外壁材の腐食や劣化が進行します。特に、木材や金属製の外壁材ではこの影響が顕著に現れるでしょう。

また、コケの存在により外壁表面の温度変化が激しくなり、熱膨張と収縮のサイクルが加速されると、クラックや塗装の剥がれが生じやすいです。さらに、コケの根が外壁材の微細な隙間に入り込むと、物理的な損傷を与える可能性もあります。

外壁の劣化が進行すると、最終的には大規模な修繕が必要です。高額な費用がかかる可能性もあるため、迅速な対応が必要になります。

アレルギー性鼻炎など人体への影響が懸念される

外壁に繁殖したコケは、人体の健康に影響を及ぼす可能性があります。繁殖する際に飛ばされる胞子が、アレルギー性鼻炎や皮膚炎の原因です。

特に、アレルギー体質の人や子供、高齢者は影響を受けやすいといわれています。

また、コケの存在が他の有害な微生物の繁殖を促進する環境を作り出すほか、湿気の多い環境は喘息や他の呼吸器系の疾患を悪化させる要因です。さらに、コケが繁殖した外壁を触ったり、コケを除去する際に直接触れたりすることで、皮膚のかぶれや炎症を引き起こす可能性もあります。

外壁に繁殖したコケを除去する掃除方法 

壁の掃除

ここでは、外壁に繁殖したコケを除去する掃除方法について詳しく解説します。

用意しておく道具

外壁のコケを効果的に除去するためには、適切な道具を準備しなければなりません。掃除に必要な道具は以下の通りです。

  • ホース
  • 外壁用の洗剤
  • スポンジ
  • 柔らかいブラシ
  • 保護具

まずはホースを用意しましょう。水を供給し、洗浄後の洗い流しに使用します。

次に用意すべきは、外壁用の洗剤です。コケを除去する効果があるだけではなく、外壁を傷つけにくい性質の製品を選びましょう。

スポンジや柔らかいブラシも必要です。外壁を傷つけずにコケをこすり落とすのに適しています。高所の作業には、伸縮式のポールがあると便利です。

また、作業時の安全を確保するため、マスク、ゴーグル、ゴム手袋、レインコートなどの保護具も用意しておくとよいでしょう。特に、コケの胞子や洗剤による肌荒れを防ぐために、保護具は重要です。

コケを除去する掃除方法

外壁のコケを効果的に除去する掃除方法は以下の通りです。

  1. ホースで外壁全体に水をかけ、表面の泥や鳥のフンなどの汚れを軽く落とす
  2. 外壁用洗剤をスプレーし、コケを軟化させる(洗剤が乾かないよう注意し、必要に応じて数回に分けて塗布する)
  3. 軽く濡らしたスポンジや柔らかいブラシを使って、コケを優しくこすり落とす(力を入れすぎると外壁を傷つける可能性があるため注意)
  4. コケが落ちたら再度ホースで十分に水をかけ、洗剤を完全に洗い流す
  5. 外壁全体を乾燥させる

この作業を必要に応じて繰り返せば、コケを効果的に除去できます。

注意点

外壁のコケ除去作業には、いくつかの重要な注意点があります。

まずは強くこすりすぎないことです。必要以上に力を入れてこすると、外壁材を傷つけたり塗装を剥がしたりする可能性があるため、力加減に注意してください。特に、スポンジや柔らかいブラシを使用する際は、優しく丁寧に作業を行いましょう。

次に、塩素系洗剤の使用は避けるべきです。理由は、外壁の変色や劣化を引き起こす可能性があるためです。

続いて、高圧洗浄機を使用する場合は適切な圧力設定を心がけ、一箇所に長時間水をあてないよう注意しましょう。

安全面では、はしごの使用や高所での作業は極力避け、必要な場合は専門業者に依頼しましょう。作業後は周辺の植物や地面に洗剤が残らないよう、十分な水で洗い流すようにしてください。

外壁のコケ繁殖を防ぐコツ 

POINT

外壁のコケ繁殖を防ぐコツは、以下の通りです。

  • 外壁周辺のモノを取り除き風通しを良くする
  • 定期的に外壁の掃除を行う
  • 光触媒塗料を使用する
  • 防藻や防カビ効果のある塗料を使用する
  • 凹凸の少ない外壁にする

ここでは、外壁のコケ繁殖を防ぐコツについて詳しく解説します。

外壁周辺の物を取り除き風通しを良くする

外壁周辺の風通しを良くすることは、コケの繁殖を防ぐうえで効果的な方法です。

まずは外壁の近くに置かれている物を整理し、壁面との間に適度な空間を確保します。空気の流れが改善され、壁面が乾燥しやすくなります。特に、北側の壁面や日陰になりやすい場所では重要です。

また、建物の周囲に植えられている樹木や植物も風通しに影響を与えます。適切に剪定し、枝葉が外壁に直接触れないようにすれば、湿気がこもりにくくなるでしょう。

定期的に外壁の掃除を行う

外壁の定期的な掃除は、コケの繁殖を予防する最も基本的な方法です。

月に1回程度、やわらかいタオルにお湯を含ませて外壁を拭くだけでも、コケ予防に効果があります。45度以上のお湯を使用すると、コケや胞子を効果的に死滅させられます。

また、希釈したお酢水を使用するのも効果的です。お酢を水道水で3倍から20倍に薄め、柔らかいタオルなどで外壁に塗布します。これにより、コケの成長を抑制し、すでに生えているコケも除去できます。

定期的に掃除を行えば、コケが大きく繁殖する前に対処が可能です。外壁の美観を長く保てるほか、早い段階で劣化や損傷を発見できるでしょう。

光触媒塗料を使用する

光触媒塗料の使用は、外壁のコケ対策として効果的です。

光触媒塗料は太陽光を浴びることで外壁に付着したコケの胞子を分解し、雨水と共に洗い流す作用があります。光触媒の働きにより、コケだけではなく他の有機物や汚れも分解するため、外壁を清潔に保つには有効です。

特徴的なのはセルフクリーニング機能を持つ点で、一度塗装すれば長期にわたってコケの繁殖を抑制できます。

ただし、光触媒塗料は日光が当たる場所でのみ効果を発揮します。北側の外壁や日陰になりやすい場所では、効果が限定的になる可能性があるため注意が必要です。

防藻や防カビ効果のある塗料を使用する

防藻や防カビ効果のある塗料の使用は、外壁のコケ対策に効果的です。

コケや藻、カビの成長を抑制する特殊な添加剤が含まれており、繁殖を防ぎます。

また、水をはじく性質も持っているため、外壁の湿気を減らし、コケの生育環境を作りにくくします。一部の塗料では、壁面に付着したコケの胞子や菌類から水分を奪う効果もあるため、強力なコケ対策になるでしょう。

ただし、塗料の効果は永続的ではありません。定期的な塗り直しが必要になるほか、種類によっては対応できる菌類の範囲が異なるため、選択する際は専門業者のアドバイスを受ける必要があります。

凹凸の少ない外壁にする

外壁の凹凸を減らすと、コケの繁殖を防げます。

凹凸の多い外壁材は水はけが悪く、水分が溜まりやすいため、コケが繁殖しやすい環境になります。

特に、モルタル壁や窯業系サイディングなどの外壁材は、水分を保持しやすい傾向があります。一方、金属系サイディングや平滑な塗装仕上げの外壁材は水はけが良いため、コケが繁殖しにくい環境を作り出すでしょう。

また、既存の凹凸のある外壁の場合は、表面を平滑にする塗装技術を用いると、水はけを改善できます。

外壁のコケ洗浄を業者へ依頼する方がよいケース 

外壁の掃除

外壁のコケ洗浄を業者へ依頼した方がよいケースは、以下の通りです。

  • 手の届かない高所にコケが繁殖している場合
  • コケの量が多い場合
  • 外装塗装を検討しているタイミングだった場合

ここでは、外壁のコケ洗浄を業者へ依頼する方がよいケースについて解説します。

手の届かない高所にコケが繁殖している場合

外壁の高所にコケが繁殖している場合は、安全面から考えて業者への依頼が最適です。2階以上の高さになると、一般的な家庭用の道具では届かず、はしごなどを使用しなくてはいけません。

しかし、素人がはしごを使って高所で作業をするのは非常に危険です。転落事故のリスクが高く、重大な怪我につながる可能性があります。

一方、専門業者は足場を組み、適切な装備で作業を行うため安全です。

また、高所作業には特殊な洗浄機材が必要になる場合があり、これらを個人で用意するのは困難です。さらに、高所の外壁は雨風の影響を受けやすく、コケの繁殖が進んでいる可能性が高いため、より専門的な洗浄技術が求められます。

コケの量が多い場合

コケの量が多い場合は、専門業者への依頼が最適です。大量のコケは、通常の家庭用洗剤や道具では除去が難しく、より強力な洗浄方法が必要になります。

業者は高圧洗浄機やバイオ洗浄など、専門技術と機材を用いて効率的にコケを除去します。特に、バイオ洗浄は通常の高圧洗浄よりも強力で、見えにくい小さなコケまで死滅させる効果があるため、おすすめです。

また、大量のコケを除去する際は、周辺環境への配慮も必要です。業者は適切な養生を行い、洗浄時の汚水が周囲に飛散しないよう対策を講じてくれるため、安心して依頼できます。

外装塗装を検討しているタイミングだった場合

外装塗装を検討しているタイミングでコケの問題に直面した場合、業者への依頼が最適です。

外壁塗装は通常、10年程度のサイクルで行われますが、この機会にコケの除去と合わせて総合的なメンテナンスを行えば、効率的に外壁の美観と機能を回復できます。

専門業者は、コケの除去から下地処理、塗装までの作業を一貫して行います。これにより、作業の重複を避けられるほか、コストを抑えられるでしょう。

まとめ

外壁のコケ対策は美観の維持だけではなく、建物の耐久性や居住者の健康を守るうえでも重要です。コケの繁殖原因を理解し、適切な予防策を講じましょう。

軽度のコケであれば自分で掃除できますが、高所作業や大量のコケの除去は専門業者に依頼するのが安全です。定期的な清掃や適切な塗料の選択など、日常的な対策が難しい場合も業者を検討したほうがよいでしょう。

外壁のメンテナンスに不安がある場合は、カベナビJAPANの利用をご検討ください。カベナビJAPANは、厳しい基準をクリアした業者と直接つながれるため、状態に合わせた適切なアドバイスを受けられます。

外壁の状態は建物全体の健康に直結するため、確実なコケ対策を実施しなければなりません。美しく安全な住環境を維持するためにも、コケ対策はプロに依頼しましょう。

関連記事

選び抜かれた本物の職人のみに
託される最高品質塗料

reward

代表あいさつ

まずは外壁塗装のすべてをさらけ出します

サイトの使い方などご不明な点は、LINEからお気軽にお問合せください。

営業時間 10:00 〜 18:00(平日)
時間外のお問い合わせは
翌営業日にご対応いたします。