外壁塗装が劣化しているサインとは?劣化する原因や補修方法を紹

投稿日:2024.10.11 / 更新日:2024.10.11 外壁塗装
   
外壁塗装が劣化しているサインとは?劣化する原因や補修方法を紹

外壁塗装は時間の経過とともに徐々に劣化していくものであり、定期的なメンテナンスが必要です。

劣化の有無は素人にはわからないと思われるかもしれませんが、いくつかわかりやすいサインがあります。

外壁塗装を検討している方のなかには、「外壁が劣化しているサインは?」「どうやって補修するの?」と考えている方もいるのではないでしょうか。

この記事では、外壁が劣化しているサインや劣化する原因、補修する方法や業者の選び方などについて詳しく解説します。

外壁塗装が劣化しているサイン 

壁のひび

外壁塗装の劣化は早期発見・早期対処が基本であり、劣化のサインが現れたタイミングで適切なメンテナンスをすることが大切です。

劣化を長期間放置してしまうと、高額なメンテナンス費用、最悪の場合建物の損傷を招く恐れがあるため、注意しなければなりません。

ここでは、外壁塗装が劣化しているサインを紹介します。

色褪せ・変色

外壁塗装の色褪せや変色は、劣化の初期段階で現れる典型的なサインです。

主な原因は紫外線による塗料の劣化で、特に南面や西面など日当たりの良い箇所から進行しやすい傾向があります。紫外線によって塗料に含まれる顔料の原子結合が破壊され、本来の色が失われていきます。

色褪せや変色は、単に見た目の問題だけではなく、塗膜の防水性能低下のサインの一つです。放置すると雨水の侵入を許し、建物の耐久性に影響を与える可能性があるため、定期的に状態を確認するようにしましょう。

ひび割れ

外壁塗装の劣化サインのなかでも、特に注意が必要なのがひび割れです。

ひび割れは築7年程度から発生しやすくなり、経年劣化や耐久性の低下が主な原因です。ヘアークラックと呼ばれる0.3mm以下の細かいひび割れは、塗膜の経年劣化によるものが多いですが、0.3mm以上のひび割れは建物の構造に問題がある可能性があります。

特に横方向のクラックは雨水が侵入しやすく、雨漏りの原因となる恐れがあるため、早急な対応が必要です。ひび割れを放置すると、外壁の劣化が急速に進行し、建物全体の耐久性にも影響を与える可能性があります。

チョーキング

チョーキングは外壁塗装の劣化を示す重要なサインの一つです。

これは外壁を触った際に、チョークの粉のような白い粉が手に付く現象であり、通常であれば築6年程度で現れはじめることが多いです。

チョーキングは紫外線や雨風による経年劣化が主な原因ですが、稀に施工不良によっても発生することがあります。

放置してしまうと、雨水の侵入やカビの発生、さらなる塗膜の劣化につながる恐れがあるため、早めの対策が建物を長持ちさせるポイントとなります。

チョーキングが確認されたら、1年以内に塗り替えを検討することが望ましいです。

カビ・コケ・サビ

カビ、コケ、サビの発生は、外壁塗装の劣化が進行している明確なサインです。これらは単に見た目が悪くなるだけではなく、建物の構造にも悪影響を及ぼす可能性があります。

カビやコケは湿気の多い環境で発生しやすく、特に日当たりの悪い北側の壁面や雨どいの周辺によく見られます。これらの微生物は外壁の表面を浸食し、塗膜の劣化を加速させるため非常に危険です。

一方、サビは金属部分の腐食を示し、特に鉄部や金属サイディングで発生しやすいです。サビは構造的な強度を低下させるリスクがあるため、早急な対処が重要になります。

浮き・剥がれ

外壁塗装の浮きや剥がれは、劣化が進行した深刻な状態を示します。塗膜が下地から剥離しはじめ、最終的には外壁から完全に剥がれ落ちてしまいます。

この現象は通常、築10年程度で発生しはじめることが多く、経年劣化による塗膜の弾力性低下、下地処理の不備、水分の侵入などが主な発生原因です。

特に雨水が塗膜下に侵入すると、乾燥時に膨張して塗膜を押し上げ、浮きや剥がれを加速させます。放置してしまうと、外壁の保護機能が著しく低下し、雨漏りや建物の構造劣化につながる危険性があるため、注意が必要です。

コーキングの劣化

コーキング(シーリング)の劣化は、外壁全体の劣化につながる重要な問題です。

コーキングは外壁の継ぎ目や窓枠周りの隙間を埋め、防水性を高める役割を担っており、時間経過とともにひび割れや亀裂などの劣化が発生します。

軽微な劣化を長期間放置してしまうと硬化や欠落などの重大な劣化につながる恐れがあり、建物の全体的な剛性の低下にもつながります。劣化症状が現れた場合は、早急な打ち替えや補修が必要です。

コーキングの耐用年数は一般的に5〜10年程度とされており、定期的なメンテナンスが建物の長寿命化につながります。

外壁塗装が劣化する原因 

外壁の塗装の剥がれ

外壁塗装は主に経年劣化によって本来の色や機能を失っていきますが、外的要因によって劣化が加速することもあります。

ここでは、外壁塗装が劣化する原因を紹介します。

経年劣化

経年劣化は、避けられない外壁塗装の劣化要因の一つであり、塗料に含まれる樹脂成分が徐々に分解されることで、塗膜の強度や密着性が低下していきます。

一般的に、外壁塗装の耐用年数は10年程度とされていますが、使用する塗料の種類や環境条件によって異なります。

経年劣化の症状としては塗膜の色あせや光沢の低下、チョーキング現象などが代表的です。経年劣化を完全に防ぐことはできませんが、適切な施工と定期的な点検を行うことで劣化の進行を遅らせることができます。

紫外線

紫外線は外壁塗装の劣化を引き起こす主要な要因の一つです。

太陽光に含まれる紫外線は、塗膜を構成する樹脂成分を分解して塗膜の劣化を促進します。特に南向きの外壁は紫外線の影響を受けやすく、他の面よりも早く劣化が進行するケースが多いです。

紫外線による劣化の症状としては、塗膜の変色や退色、チョーキング現象などが挙げられます。これらの症状は塗膜の保護機能の低下を意味し、放置すると外壁本体の劣化にもつながる恐れがあります。

雨風

雨風は外壁塗装の劣化を促進する重要な環境要因です。

雨水が塗膜の微細な隙間から浸入し、塗膜と外壁の間に水分が溜まることで、塗膜の剥がれや膨れの原因となります。また、強風は塗膜表面に細かい傷をつけたり、塵や砂を吹き付けたりすることで、塗膜の劣化を加速させます。

特に台風や豪雨などの激しい気象条件下では、劣化のリスクが高いです。雨風は避けられるものではないため、適切な防水処理や定期的なメンテナンスが重要になります。

塩害

塩害は、海岸近くの建物で深刻な外壁塗装の劣化を招く要因の一つです。海からの潮風に含まれる塩分が外壁に付着し、塗膜を侵食することで劣化を引き起こします。

塩害による劣化の症状としては塗膜の剥がれや膨れ、金属部分の腐食などが挙げられます。塩害の影響は海岸からの距離や風向きによって異なりますが、一般的に海岸から10km以内の地域では注意が必要です。

海岸の近くや塩害が多い地域では、通常の家よりも頻繁なメンテナンスと塗り替えが必要になります。

物的破損

物的破損は、外部からの衝撃や接触によって引き起こされる外壁塗装の劣化要因です。

たとえば、飛来物の衝突、自転車や車両の接触、子供の遊びなどによって、塗膜に傷がつくことがあります。

物的破損による傷は単に美観を損ねるだけではなく、水の侵入経路にもなるため、さらなる劣化の原因となる可能性があります。特に、ひび割れや欠けなどの大きな破損は、早急な修理が必要です。

放置するとさらに劣化が進行する恐れがあるため、破損を発見した場合は速やかに補修を行い、劣化の進行を防ぐようにしましょう。

不適切な塗装

不適切な塗装は、外壁塗装の早期劣化を引き起こす主要な原因の一つです。具体的には、塗料の選択ミス、下地処理の不足、塗装技術の未熟さなどが挙げられます。

たとえば、外壁の素材や環境条件に適さない塗料を使用すると、塗膜の密着性が低下し、剥がれやすくなります。また、下地処理が不十分な場合、塗膜の耐久性が著しく低下するため、早い段階で劣化が現れる可能性が高いです。

適切な塗料の選択、丁寧な下地処理、正確な塗装技術を持つ業者を選ぶことで、外壁塗装の耐久性と美観を長期間維持できるでしょう。

外壁塗装の劣化を補修する方法 

塗装作業

外壁塗装の劣化が確認できたら、早期に補修することが大切です。ここでは、外壁塗装の劣化を補修する方法を紹介します。

部分補修

部分補修は、外壁の一部に生じた劣化や損傷を局所的に修復する方法です。ひび割れ、欠け、塗膜の剥がれなど、比較的小規模な問題に適しています。

ひび割れの場合、幅0.3mm以上のものはUカットシーリング処理を行います。これは、ひび割れ箇所をU字型にカットし、シーリング材を充填した後、樹脂モルタルなどで表面を平滑にする方法です。

欠けや穴の場合は、パテ埋めや部分的な外壁材の張り替えを行い、塗膜の剥がれの場合は剥がれた部分を除去し、下地処理を行った後に塗装します。

部分補修は、全面的な工事に比べて費用を抑えられますが、補修跡が残る可能性があるため、美観を重視する場合は注意が必要です。

外壁塗装

外壁塗装は建物全体の外壁を塗り直す方法であり、広範囲の劣化に効果的です。チョーキング、色あせ、細かいひび割れなど、外壁全体に劣化が見られる場合に適しています。

作業工程は、高圧洗浄による下地清掃、劣化部分の補修、下塗り、中塗り、上塗りの順で行われます。使用する塗料の種類によって耐久性や価格が異なるため、建物の状態や予算に応じて選択するようにしましょう。

外壁塗装は建物の美観を回復させるだけでなく、防水性や耐候性を向上させる効果もあります。また、色を変更することで外観の印象を一新することも可能です。

重ね塗り

重ね塗りは、既存の塗膜の上から新たに塗装を施す方法です。下地の状態が比較的良好で、塗膜の密着力が十分ある場合に選択されます。

通常の塗り替えに比べて工程が少なく、費用を抑えられることがメリットです。ただし、既存の塗膜に問題がある場合、新しい塗膜の耐久性に影響を与える可能性があるため、事前の下地診断が重要になります。

通常の塗り替えより20〜30%程度安価になることが多いですが、建物の状態や使用する塗料によって異なります。

張り替え

張り替えは、既存の外壁材を完全に撤去し、新しい外壁材に交換する最も大掛かりな補修方法です。外壁の劣化が著しく進行している場合や、断熱性能の向上、デザインの一新を図りたい場合に選択されます。

費用は一般的な戸建住宅で200万円以上からと、他の補修方法に比べて高額になりますが、建物の性能を大幅に向上させることが可能です。

外壁材の選択肢は豊富にあるため、耐久性の高い材料や高断熱の製品を使用することで、長期的な維持管理コストの削減につながるでしょう。

信頼できる業者の選び方 

計算

外壁塗装の劣化を補修するのであれば、信頼できる業者を選ぶことが重要です。ここでは、信頼できる業者の選び方を紹介します。

相見積もりを取る

外壁塗装の相見積もりは、適正価格や工事内容を比較するために欠かせません。一般的に3社程度から見積もりを取得するのが理想的です。

各業者に同じ条件で見積もりを依頼することがポイントであり、使用する塗料や工事範囲、希望する仕上がりなどを統一して伝えましょう。

なお、相場を大きく下回る見積もりを出す業者は、手抜き工事や低品質な材料使用の可能性があるため、警戒が必要です。

相見積もりを取ることで価格だけではなく、提案内容や対応の質も比較検討できるため、より自分に合った選択ができるでしょう。

施工実績を確認する

信頼できる外壁塗装業者を選ぶうえで、施工実績の確認は非常に重要です。実績が豊富な業者は、技術力や経験が豊富である可能性が高く、さまざまな状況に対応できる能力があるといえます。

施工実績を確認する際は、単に件数だけではなく、実際の施工事例や施工前後の写真、顧客の声なども参考にしましょう。特に、自宅と似た条件での施工例があれば、より具体的なイメージが掴めます。

また、施工実績には工事の各段階の写真が含まれているかも確認しましょう。これにより、業者の作業の丁寧さや工程管理の質を判断することができます。

保証やアフターフォローがあるか確認する

外壁塗装工事後の保証やアフターフォローは、長期的な安心感を得るために重要です。一般的な保証期間は5〜10年程度ですが、使用する塗料や工事内容によって異なります。

保証内容をしっかり確認し、どのような不具合が保証対象となるのか、どのような条件下で保証が適用されるのかを明確にしておきましょう。

保証書の有無や内容、アフターサービスの具体的な内容を確認し、長期的なサポート体制が整っている業者を選ぶことで、外壁塗装後も安心して住まいを維持できます。

まとめ 

この記事では、外壁塗装が劣化しているサインや劣化する原因、補修する方法や業者の選び方などについて解説しました。

外壁塗装は時間経過とともに徐々に劣化するものですが、適切なメンテナンスを定期的に行っていれば劣化が現れるまでの時間を遅らせることができます。

外壁塗装の状態確認や補修は個人では難しい場合もあるため、気になる劣化がある場合は専門業者に相談するようにしましょう。

オンセンス株式会社』は大分県大分市を拠点とする外壁・屋根塗装の専門会社です。

全国対応で信頼できる塗装職人とダイレクトにつながれるサービス『カベナビJAPAN』を提供しており、見積もりからアフターサービスの依頼まですべてオンラインで完結できます。

AIによる詳細見積りや、厳選された地域の職人による高品質な施工など、外壁塗装に関するあらゆるニーズに応えることが可能です。

専門家の目で劣化状況を正確に診断し、最適な塗装プランを提案しますので、外壁のメンテナンスや塗装を検討している方は、ぜひお気軽にご相談ください。

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