雨風から家を守る

雨や風から家を守るためには、定期的に外壁塗装を行う必要があります。

外壁は経年劣化していくものであり、劣化によって雨が壁の中にしみ込んでしまうと、壁が腐ったりカビが繁殖したりします。

このような状況になると、建物は急速に劣化が進んでしまい、修復させるためには多額の費用が必要です。

外壁塗装によって雨や風を防ぎ、屋内への雨水や湿気の侵入を減らせるため、家を守ることにつながります。

塗料によって防水性や耐水性は異なるため、業者に相談し、自分の家に最適な塗料を選ぶことも大切です。

紫外線から家を守る

太陽から降り注ぐ紫外線は外壁の機能を低下させるため、定期的に外壁塗装を行う必要があります。

紫外線による影響としてわかりやすいのは外壁の色あせで、これは外壁が紫外線にあたり塗膜が破れることで起こる現象です。

塗膜は外壁のバリア機能の役割を果たしているため、それが壊れてしまうと、雨や風のダメージも大きくなります。

また、紫外線によって塗膜が壊れてしまうと、構造体にも影響を及ぼし、ひび割れのように建物自体の劣化にもつながりかねません。

そうならないためにも、定期的に外壁塗装を行って紫外線から家を守る必要があります。紫外線対策を重視して外壁塗装を行う際には、UV耐性の高い塗料を使用するとよいでしょう。

住宅の輝きを取り戻す

住宅は、月日とともに外壁の色が剥げたり傷みが目立ってきたりするため、住宅の輝きを取り戻すためにも外壁塗装は必要です。

外壁塗装を行うことによって、新築時と同じような鮮やかな外観の美しさを取り戻し、快適な生活につながります。

いつまでもきれいな状態を維持するために、外観が古くなる前に定期的に塗装工事を行うことは大切だといえるでしょう。

また、外壁塗装は他の色と選んだり、塗り分けたりなど、住宅全体のデザインを一新できるメリットもあります。

外観の雰囲気が変わると住まいの印象も変わるため、気分を入れ替えたいときにも最適です。

資産価値を保つ

住宅の資産価値を保つためにも、外壁塗装は必要といえます。

外壁塗装が資産価値の保持につながるのは、紫外線や風雨による劣化を防止し、それによってひび割れや雨漏りを予防できるためです。

建物の価値を保つことは耐震性の維持にもつながり、資産価値の高さを保てます。

資産価値を保つことで生活の快適性だけでなく、将来住宅を売却したり、貸し出したりする場合にも有利です。

売却で高く売れ、貸し出しではより高い賃料が期待できるため、転勤や住み替えに備えるという意味でも資産価値を保つ意味は大きいといえます。

家を強化させる

外壁塗装では、外壁にさまざまな機能を付加し住宅を強化することも可能です。

外壁塗装で使用する塗料には数多くの種類があり、中には遮熱性や防水性、防汚機能に特化したタイプもあります。

遮熱性に優れた塗料であれば室内温度の上昇を抑え、夏であれば部屋に熱がこもる問題の解消にもつながるでしょう。

防水性に優れた塗料なら、伸縮性の高い塗膜で雨水の侵入を防ぎ、外壁がひび割れても塗膜が伸びてすき間をカバーします。

高価な塗料ほど機能性も優れている傾向にあるため、予算や費用対効果を判断しながら、塗料を選ぶことが大切です。

躯体の劣化

定期的に外壁塗装を行っていないと、塗膜のひび割れなどで雨水がしみ込み、内部の躯体が直接劣化するリスクがあります。

躯体とは物の構造を支える基礎や柱、壁、梁などを指し、劣化を放置すると、結果的に住まいの寿命を縮めることになるでしょう。

外壁塗装を行う際、躯体に劣化が見つかると先に補修工事が必要となります。

躯体の補修も必要になると費用も多くかかることになり、大規模な工事になる可能性もあるため、早期の外壁塗装が大切です。

雨漏りが起こる

外壁塗装を行わずに放置していると、外壁の劣化部分から雨漏りが発生するリスクが高まるため注意しましょう。

どんな素材の外壁でも、時間の経過とともに劣化するのが普通であり、塗装の劣化が進むとひび割れや剥がれが起こります。

この劣化部分は水を通しやすくなっているため、劣化が進むと屋内にも雨が侵入してしまうわけです。

雨漏りは単純に屋内が濡れる被害だけでなく、内部に浸透して腐食が進むと、台風や大雨、地震が発生したときに破損する可能性が高まります。

すでに雨漏りが発生している状態だと躯体の腐食が進んでいることも考えられるため、修繕費用も多くかかります。

害虫が侵入しやすくなる

外壁塗装を行わずに放置していると、劣化してひび割れや穴が生じている部分から、害虫が侵入しやすくなります。

特に雨漏りが発生して内部の木が劣化してくると、腐った木を目当てに白アリが多く発生する場合があり、注意しなければなりません。

白アリは木材を好んで食べる習性があり、住宅の構造を弱めることにもつながるでしょう。

他にも外壁のすき間からコウモリやガなども侵入してくるケースもあり、大量発生すると、駆除や補修費用も高くなります。

なお、外壁塗装で使用する塗料の中には防虫効果があるタイプもあり、このような塗料を選ぶと、虫そのものを住宅に引き寄せなくなります。

住まいを虫から守るためにも、定期的に外壁塗装を行いましょう。

住宅の寿命が短くなる

外壁塗装を定期的に行わないと、住宅内部への雨水やシロアリの侵入によって、住宅そのものの寿命が短くなるリスクがあります。

普段からメンテナンスを行っていて、外壁の劣化だけなら、外壁塗装をするだけで寿命を維持することができます。

しかし、外壁塗装を行わずに内部の劣化が進んでいくと、建て替えが必要になり、大規模な修繕を行わなければなりません。

本来なら外壁塗装の費用だけで済んだものが、放置したことによって多額の費用が発生する場合もあります。

「外壁塗装は高い」というイメージを持つ方も多いですが、長い目で見た場合に、定期的に行った方が総費用は安く済むでしょう。

外壁塗装の目安となる年数

外壁塗装の目安となる年数は、10～15年に1回です。

新築住宅で初めて外壁塗装を行う場合は10年の目安で再塗装するのが望ましいですが、2回目以降については外壁材の種類や塗料によって変わります。

耐用年数が長い外壁材を使っている場合は、10年以上経過していても、きれいな状態を維持していることも多いです。

耐用年数は、金属系や樹脂系サイディングは耐用年数が長く、モルタルや窯業系サイディングは短い特徴があります。

塗料の耐用年数に関してはアクリル素材やウレタン素材だと短めで、シリコンや無機塗料などは長めです。

ただし、気候や周辺環境によって耐用年数に差が生じる場合もあるため、耐用年数に達していなくても、異変がある場合は早めに外壁塗装することをおすすめします。

チョーキングが見受けられる

外壁にチョーキングが見受けられる場合は、塗料が持つ外壁の働きや、機能を維持するための作用が弱くなるため外壁塗装が必要です。

チョーキングとは外壁塗装面の劣化現象の一つであり、塗料に含まれている顔料が紫外線や風雨によって劣化して粉が出てきます。

特に太陽の光が多くあたり紫外線の影響を受けやすい南側や、西側の壁に起こりやすいのが特徴です。

粉の色は白色の場合が多いですが、外壁の色に似た粉が手に付着するような場合も、チョーキング現象となります。

このような現象がみられる場合、放置するとひび割れを起こす可能性があるため、早めの対策が必要です。

色あせやカビ、コケの汚れが発生している

外壁に色あせやカビ、コケなどの汚れが発生している場合も、外壁塗装を行う目安となります。

このような症状が見られるのは塗料の保護機能が低下し、防水性も低下している状態であるため、劣化を防ぐためにも外壁塗装が必要です。

色あせやカビ、コケは景観が悪くなるものの、ただちに住宅が寿命を迎えてしまうような緊急を要する状態ではありません。高圧洗浄機を使用して自分で対処できる場合もあります。

しかし、放っておくと湿気によって住宅内部の劣化を促し、雨漏りや躯体の劣化など深刻な状態になる可能性もあるため注意が必要です。

景観を損ねないという意味でも、色あせやカビ、コケが見られる場合は、早めに外壁塗装の検討をおすすめします。

屋根塗装や太陽光パネルの設置をする

外壁塗装は、屋根塗装や太陽光パネルを設置するタイミングで行うのもよいでしょう。

その理由は、これらの工事をまとめて行うことによって、費用や工事にかかるトータルの期間を減らせるためです。

どの工事を行う際にも足場を組む必要があり、工事とは別に、足場代だけで15～20万円がかかります。

別々に行うと工事ごとに足場代がかかりますが、まとめて行えば、1回の足場費用だけで工事を進められてコスト削減につながるというわけです。

また、太陽光パネルを設置している住宅は屋根塗装の際にパネルを外す必要があるため、太陽光パネルを設置する前に塗装をしておくとコスト削減になります。

外壁塗装に最適な季節

外壁塗装に最適な季節は春や秋です。

春や秋は塗料の硬化や乾燥に適した季節であり、塗装工事がスムーズに進みやすくなります。施工中にエアコンの室外機の養生が必要になった場合に、冷暖房が使えなくなって締め切りになっても、暑さや寒さを気にする心配はありません。

ただし、春や秋はタイミングによっては長雨となる場合も多く、工事が前に向いて進まない可能性もあります。

外壁塗装そのものは年中可能な塗装工事であるため、特にこだわりがなければ、外壁の状態から判断して早めに塗装を行う方がよいでしょう。

また、寒冷地に関しては積雪によって冬は外壁塗装ができない場合もあるため、外壁塗装業者に相談しながら工事のタイミングを考えることが大切です。

外壁塗装は外の工事であるものの、屋内にいても人の気配や物音が気になる場合も多いため、お子さんがいる場合は受験シーズンを外すなどの配慮も必要となります。