外壁塗装の工程は?流れや作業内容を紹介

投稿日:2025.04.07 / 更新日:2025.04.07 外壁塗装
   
外壁塗装の工程は?流れや作業内容を紹介

外壁塗装を検討している方の中には、「外壁塗装の工事の流れを把握しておきたい」という方もいるのではないでしょうか。

外壁塗装を行う際は自宅をメッシュシートで覆いますが、中でどのような作業が行われているか分かりにくい部分もあります。

また、外壁塗装は単に塗料を壁に塗るだけでなく、近所への挨拶回りから始まり、足場の設置や高圧洗浄、アフターフォローなど、さまざまな工程があります。

事前に工程を知っておくことで、近隣住民への対応も円滑に進み、安心して工事を見守ることができるでしょう。

この記事では、外壁塗装の工程や流れ、作業内容を詳しく紹介します。

外壁塗装の工程 

STEP

外壁塗装は塗料を塗る以外にも、さまざまな工程があります。ここでは、外壁塗装の工程を順番に詳しく解説します。

①近隣への挨拶回り

外壁塗装の工事を始める際、まずは近隣住民への挨拶回りを行います。

ほとんどの外壁塗装業者は職人が挨拶回りを行いますが、工事が始まる一週間ほど前に自身も挨拶回りをしておくのがよいでしょう。

外壁塗装では工事の音や塗料の飛散、ニオイでトラブルが発生するケースもありますが、事前に挨拶をしておくとトラブル防止につながる場合も多いです。

挨拶回りの際は、500〜1,000円程度を目安に菓子折りや日用品などの手土産を持参するとよいでしょう。外壁塗装業者によっては、粗品を用意して配ってくれるところもあります。

②足場設置

外壁塗装では、高所で作業を行う職人の安全確保や施工品質を保つために足場を設置します。足場は、専門業者に依頼するケースもあれば自社で組む場合もあります。

足場は金属でできているため、金属音が周囲に響きやすく、挨拶回りをきちんと行っていないとトラブルになりやすい工程です。

足場を設置したあとは、その周辺にメッシュシートを張り巡らせます。このシートは飛散防止シートとも呼ばれ、塗料が周辺に飛び散ってしまうことを防ぐものです。

ちなみに外壁塗装業者の中には、足場を設置しない「足場なし工法」を取り入れているところもあります。

ローブでぶら下がって塗装を行うもので、隣家の敷地が借りられない場合や、隣家との距離がわずかな場合に採用される方法です。

③高圧洗浄

高圧洗浄とは、専用の機械から水を噴射させて、その水圧によって外壁に付着している汚れやゴミを落とす作業のことです。

外壁には、時間の経過とともにホコリやコケ、カビなどが付着し、塗料を覆う塗膜の密着力を低下させる原因になります。

このままの状態で外壁塗装を行うと、早期の剥がれにつながるため、外壁塗装を円滑に進めるにあたって高圧洗浄は欠かせない工程です。

高圧洗浄は足場を設置したあとに行うため、外壁塗装着工から2日目に行うケースが多くなっています。

ちなみに外壁塗装の高圧洗浄は、家庭用タイプよりも高い威力を持つ高圧洗浄機を用いるのが一般的です。

業者によって所有している高圧洗浄機が異なるため、洗浄にかかる時間は業者によって差が生じる場合もあります。

④乾燥

高圧洗浄の後は、外壁に付着している水分を取り除くために乾燥の時間が設けられます。

乾燥させて乾いた状態から塗装をしないと、壁面に湿気が残ったままの状態となり、そのまま塗装すると塗料が密着しません。

乾燥不十分だと、塗膜のひび割れやふくれなどのトラブルが生じます。乾燥の時間は季節によって変わりますが、一般的には24〜48時間です。

外壁塗装のスケジュール表で乾燥時間を少なく見積もっている場合は、それで問題ないか念のため確認しておきましょう。

⑤下地処理

高圧洗浄後の乾燥が終わったら、外壁に新しい塗料がきちんと付着するように下地処理を行っていきます。

具体的には、壁面のひび割れにシーリングを充填したり、剥がれ塗料の除去を行ったりなどの作業です。

下地処理が不十分だと、上から塗料を塗装しても仕上がりはきれいにならず、場合によってはすぐに劣化してしまう可能性があります。

そのため、外壁塗装においても下地処理は重要な工程とされており、劣化箇所が多い場合はスケジュールが遅れる場合もあります。

⑥養生

養生は、塗装しない部分に塗料や汚れなどが付着しないように養生シートで覆う工程です。基本的には、玄関まわりや窓ガラス、植物など、塗料が付きそうな場所を養生します。

窓に養生をすると作業中は窓が開けられなくなるため、換気したい場所がある場合は事前に業者に伝えておきましょう。

また、室外機を養生してしまうとエアコンが使えなくなるため、作業中にエアコンを使用する場合は、メッシュタイプのカバーやシートに穴をあけるなどの対応が必要です。

⑦下塗り

外壁塗装の下塗りとは、塗装工程において最初に行われる作業です。

下塗りは、外壁材と中塗り・上塗り塗料との接着力を高め、耐久性に優れた外壁の塗膜を作り出すために欠かせません。

下塗りにかかる時間は1日程度であるものの、外壁の状態や使用する塗料によっては2回以上の下塗りが必要になるケースもあります。

下塗りとは機能や成分がまったく異なる塗料を使い、中塗り・上塗りで使用する塗料が外壁材に吸収されることを防ぎます。

外壁塗装の耐久性や美しい仕上がりを実現するためにも、適切な下塗りが必要です。

⑧中塗り・上塗り

外壁塗装は3回塗りが基本であり、下塗りの上から塗ることを中塗り、中塗りの上から塗ることを上塗りといいます。

中塗りは基本的に上塗りと同じ塗料を使用し、上塗りの際に塗料がむらなく均一になるために行う工程です。

中塗りを省く業者もありますが、色むらが発生しやすくなるため、中塗りが工程に含まれているか確認しておきましょう。

なお、中塗りや上塗りは前工程の塗装が完全に乾燥した後に行うため、時期や天候によっては着手が遅れるケースもあります。

⑨完了検査

すべての塗装が完了したら、最終チェックである完了検査を行います。

完了検査では、仕上がりの確認や塗り残し、周囲に塗料が飛散していないかどうかなどを細かくチェックします。

施主は塗装業者と一緒に最終の状態をチェックするため、仕上がりに気になるところがあれば、この段階で伝えておきましょう。

完了検査に立ち会いをせず後から気になる場所を指摘しても、足場を解体した後だと対応に時間がかかる可能性もあります。

対応を巡ってトラブルに発展する可能性もあるため、必ず完了検査には立ち合いましょう。

⑩足場の解体

完了検査が終わり、塗装に問題がないまたは手直しが完了したら、足場の解体になります。足場の解体にかかる時間も設置と同じく、数時間から半日程度かかるのが一般的です。

足場を解体する際には、車が傷ついてしまわないように自家用車の移動や、むやみに家に出入りしないなどの対応が必要となります。

足場解体は鉄製のパイプや部材を持ち運んで作業を行うため、車や人に当たってケガやトラブルに発展するリスクがあります。

解体の様子を見たい場合は、近くではなく少し離れた位置から見るようにしましょう。

足場の解体が終わったら塗装業者が道具を片付け、工事はすべて完了となります。保証書が発行される場合は忘れずに受け取りましょう。

⑪完成・定期点検

外壁塗装が終わった後、業者によっては1年・3年・5年など、一定期間ごとに定期点検を行います。

定期点検がある外壁塗装業者を選んでおくと、施工不良による劣化やトラブルが進行する前に補修を行ってもらうことができます。

外壁塗装の不具合は、業者の不手際に関係なく、工事が終わってから半年〜数年後に発覚するケースも少なくありません。

次の外壁塗装の時期まで定期点検をせず、外壁や屋根を放置していると、施工不良が発生していたことに気付かないまま長期間放置することになります。

小さな劣化や不具合は、施主が外壁を見ただけでは気付けない場合もあるため、外壁塗装業者に定期的に見てもらうと安心です。

外壁塗装の工期 

工期

外壁塗装を行う場合は、工期がどれくらいになるかも把握しておきましょう。

ここでは、外壁塗装の一般的な工期と予定より早まるケース、遅くなるケースをそれぞれ解説します。

外壁塗装の大まかな工期

外壁塗装の大まかな工期は7〜14日です。

住宅が大きくなると塗装面積や下地処理を行う範囲が広がるため、その分だけ作業時間が長くなります。

場合によっては、順調に外壁塗装が進んでも14日以上の工期になるケースもあるため、外壁塗装業者に確認しておくとよいでしょう。

また、具体的にいつどの工程の工事をするかどうかを知りたい場合は、事前に「工事行程表」を発行してもらうのがおすすめです。

工事行程表は、外壁塗装業者が作成する工事のスケジュール表で、いつどの工事をするかが記載されています。

外壁塗装が予定より早まるケース

外壁塗装が予定より早まるケースとしては、職人が多く入ったり晴れが続いたりする場合が挙げられます。

外壁の汚れや劣化が少ない場合も、下地処理や補修作業にかかる時間が短縮されるため、予定より早く完了することもあります。

外壁塗装のスケジュールは余裕を持って組まれている場合も多く、順調に進むと当初の予定よりも早く終わることがあります。

ただし、乾燥時間はきちんと確保しなければならないため、大幅にスケジュールが縮まることはありません。

乾燥は外壁塗装の品質にも大きく関わる部分であり、乾燥不十分だと仕上がりにムラが出る可能性もあります。

外壁塗装が予定より遅くなるケース

外壁塗装が当初のスケジュールに比べて遅くなるケースとしては、外壁の劣化が激しい場合や悪天候などが挙げられます。

外壁の劣化が激しい場合は、補修作業に多くの時間がかかるため施工期間の遅れにつながってしまいます

スケジュールの大きなズレを防ぐためには、外壁の状態をしっかりと事前調査し、補修にかかる時間も考慮した打ち合わせを行う必要があります。

また、悪天候が続くことで外壁塗装が進まない場合もあります。

特に梅雨の時期や秋の台風シーズンは悪天候が続くことも多く、スケジュールに乱れが生じやすいため、時間に余裕を持っておくことが大切です。

屋根も合わせて塗装するケース

外壁塗装の際に、屋根塗装も合わせて行う場合は3〜4日ほど工期がプラスされます。

外壁塗装と屋根塗装を同時に行うメリットは、足場を組むコストが抑えられることや、業者選びやスケジュール調整の手間が1回で済むことです。

また、同じ業者に依頼するとデザインの統一感が出しやすくなり、打ち合わせをまとめて行うこともできます。

一方、屋根と外壁が同じように劣化しているとは限らず、同時に施工することが必ずしもお得になるわけではありません。

例えば、屋根の劣化に合わせて同時施工をした場合、外壁の劣化がほとんどない状態での施工になる可能性もあります。

損をする可能性もあるため、屋根と外壁それぞれに劣化サインが見られる場合に、同時施工を検討するのがよいでしょう。

外壁塗装と屋根塗装を同時に検討している場合は、外壁塗装だけでなく、屋根塗装の実績がある業者選びも大切です。

まとめ

この記事では、外壁塗装の工程や流れ、作業内容を解説しました。

外壁塗装は近隣住人に負担や迷惑をかける可能性があるため、スケジュールを把握し、協力をお願いすることが大切です。

一般的な外壁塗装の工期は7〜14日ほどですが、外壁の状態や天候によってはさらにかかる場合もあります。

スケジュールに不安がある場合は、外壁塗装業者に事前確認しておきましょう。また、安心して外壁塗装を進めていくためにも、信頼できる外壁塗装業者に依頼することが大切です。

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