外壁塗装の養生とは?必要な場所や工程、注意点を解説

投稿日:2024.10.10 / 更新日:2024.10.10 外壁塗装
   
外壁塗装の養生とは?必要な場所や工程、注意点を解説

外壁塗装において重要な作業の一つに養生作業があります。

養生という言葉は聞いたことがあるものの、「そもそも養生ってなに?」「どんなことに注意したらいいの?」など疑問に思う方もいるでしょう。

養生は塗料の飛散を防いだり、塗装が不要な部分を守ったりするために必要で、高品質な工事のために欠かせない大事な作業です。

この記事では、外壁塗装における養生の目的や必要な場所、注意点を紹介します。

外壁塗装の養生とは 

養生作業

外壁塗装の養生は建物にビニールシートやブルーシート、飛散防止ネットを覆うことです。ここでは、外壁塗装の養生を詳しく解説します。

養生について

養生は外壁塗装に広く取り入れられている作業工程の一つで、ビニールシートやブルーシート、飛散防止ネットを建物に覆います。

外壁塗装において、「養生は工事全体の完成度を決める要素」といえるような重要度の高い作業です。

基本的に外壁塗装は外壁だけでなく、軒天と呼ばれる天井部分も塗装するため、塗料の飛散や塗料が舞ってしまうようなケースもあります。

きちんと養生ができていなければ、仕上がりに差がでたり、近隣に迷惑をかけたりする場合もあるでしょう。

養生は作業終了後にすべて撤去するため、後に残るものではないものの、塗装工事の仕上がりや近隣トラブルの防止にも関わるため大切です。

養生にかかる期間

外壁塗装の養生にかかる期間は下地処理と合わせて1日から2日ほどで、養生期間は7日~10日となります。

養生を含めた外壁塗装の工事の流れは以下の通りです。

  • 高圧洗浄:1日
  • 養生、下地処理:1日
  • 下塗り期間:1日
  • 中塗り、上塗り:2日
  • 点検、付帯塗装:1日
  • 養生取り外し:1日

工事の規模によってはさらに日数がかかる場合があったり、季節や雨の有無、職人の数などによって変わったりするケースもあります。

雨が降りやすく湿気の多い時期だと、養生期間も長くなる場合があります。

いずれにしても、しっかりと養生をしておけば後の塗装工程が効率よく進むため、時間をかけて丁寧に行われることが重要です。

養生にかかる費用

養生にかかる費用の相場は1㎡あたり300円から500円です。

実際の養生費は設置場所や方法によって異なる場合もあります。ちなみに一般的な住宅の外壁塗装は100㎡ほどであり、住宅の解体や建て替えを行う場合だと3万円から5万円ほど必要です。

養生費は1㎡あたりが実費の目安で記載されていますが、一式記載の見積もりでは記載されないこともあります。

養生費の詳細が記載されていない場合は事前に確認し、相場よりも高すぎる場合は、その理由を業者に確かめておく必要もあります。

養生に使用する道具

外壁塗装業者は、用途に合わせてさまざまな養生道具の使い分けを行います。

具体的には以下のような道具です。

  • 養生用ポリシート:養生シートとして使用
  • マスキングテープ:養生ポリシートを留めるために使用
  • マスカー:養生ポリシートとマスキングテープの機能が合体したもの
  • カバー:車や室外機を覆うカバー
  • ブルーシート:広範囲の養生を必要とする場合に使用
  • 布テープ:ビニールの継ぎ足しや補強に使用
  • 飛散防止ネット:家全体を覆うメッシュシート

養生では職人が上記の道具を使い、塗装する部分以外の場所に塗料が付着しないように調整します。

この養生作業がしっかり行われることにより、塗料の飛散事故を防いだり、塗料作業の効率を高めたりできます。

養生の目的

養生テープ

養生の目的には、塗料の飛散防止と塗装の仕上がりを良くするという2つの目的があります。

ここでは、それぞれの目的について詳しく解説していきます。

塗料の飛散を防ぐために必要

外壁塗装における養生の目的として挙げられるのは、塗料の飛び散りを防ぐことです。

塗料は液体であるため、人の手で塗装を行うと塗らなくていい部分まで塗ってしまったり、飛散したりする場合もあります。

仮に塗料が周辺に飛散してしまった場合に、近隣の建物や車、庭の木などに塗料が付着して近隣トラブルに発展する可能性もあるでしょう。

近隣トラブルに発展すると、トラブル解消に向けた手続きや手間もかかることになり、今後の関係にも影響が出るかもしれません。

このようなトラブルを防ぐためにも、養生をしっかり行う必要があります。

また、養生ができていないと塗装の過程で塗料の不要な部分が汚れてしまい、外観を損ねてしまう可能性もあります。

外壁塗装は美観のためにも行うものであり、塗装の過程で他の部分が汚れてしまっては意味がありません。

塗装の仕上がりを良くするために必要

外壁塗装において養生は塗装の仕上がりを良くするために欠かせません。

例えば、窓枠のように塗装が不要な部分には、塗料がつかないように専用のテープを貼って保護します。

養生をしないと塗装した部分とそうでない部分の境目がなくなり、見栄えも悪くなってしまうというものです。

また、養生をしていても適当に行っていると、境界部分の塗装がガタついてしまったり、歪んで見えてしまったりする場合もあります。

養生の方法次第では外壁全体の印象に悪影響を及ぼしてしまい、せっかくきれいに塗装したにも関わらず、でき栄えが悪くなってしまう可能性もあるでしょう。

外壁塗装で養生が必要な場所 

窓の養生

外壁塗装において、業者は塗料の付着や飛散が予測できる範囲はすべて養生します。

ここでは、外壁塗装で養生が必要となる場所を紹介します。

郵便受けや表札

外壁に郵便ポストや表札が取り付けられている場合、外壁塗装で塗料がついてしまう可能性があるため養生が必要です。

ポストを養生する場合は全体をカバーしつつも、郵便物が取り出せるように、取り出し口が開閉できるように配慮しなければなりません。

一方、表札についても文字が識別できるように養生の方法やシートの色などに注意する必要もあります。

玄関周辺

外壁塗装では、玄関の扉やポーチなどの玄関周辺も養生して保護するのが一般的です。

玄関は養生しても出入りできるようにするため、塗料の飛散だけでなく、安全性も重要なポイントになります。

玄関ポーチは歩くときに引っかかったり滑って転倒したりしないように、ノンスリップシートを使用することが多いです。

給湯器

外壁塗装では塗料の飛散が予想される場合、給湯器にも養生を行いますが、養生したままだとガスの使用はできない点に注意しましょう。

その理由は、給湯器を養生したままの状態でガスを使用した場合、着火不良や異常着火が発生する可能性があるためです。

さらに給湯器は使用している途中に熱を帯びるため、使用している養生シートの種類によっては発火の懸念もあります。

また、換気できない状態でガス機器を使用すると不完全燃焼によって一酸化炭素中毒が発生し、一酸化炭素中毒になるリスクもあります。

ただし、メッシュカバーを用いる場合は養生中でも給湯器を使用することが可能です。

室外機

外壁塗装を行う際、エアコンの室外機は基本的に設置したままで、稼働に支障のないように移動して養生を行って作業を行います。

最近は業者がエアコンを使用できる養生カバーを用意するところも増えており、外壁塗装中でもエアコンが使えるケースも多いです。

ただし、通常通りに養生している場合だと、室外機の吹き出し口や吸い込み口を塞いだ状態となり、エアコンが作動しなかったり、壊れたりするリスクもあります。

外壁塗装の最中もエアコンを使用したい場合は、事前にその旨を業者に相談しておきましょう。

また、外壁塗装の洗浄の工程ではエアコンに水が入ってしまうことで、一時的にエアコンが使用できなくなるケースもあるため注意が必要です。

外壁塗装では、車に養生をして自宅に駐車できます。

ただし、足場設置や高圧洗浄、足場解体のタイミング以外は車の移動が必要になる場合もあります。

基本的には毎日工事が始まる前に自宅に駐車している車を養生し、工事が終わったあとに取り外すのが一般的です。

ただし、車をしばらく使用する予定がない場合は、作業したあとに取り外さず、車を養生したままの状態にするケースもあります。

工事の途中で車の使用が必要になった際は、業者に車を使用する旨を伝えることで、すぐに養生を取り外してもらうことが可能です。

また、車の養生カバーは施主でも外せるような簡単な作りのケースもあり、自身で取り外せる場合もあります。

植物や花壇

外壁塗装の養生は植物や花壇にもできますが、作業期間中ずっとビニールなどで養生していると植物が枯れる可能性もあります。

「1日1回は水やりが必要」「日光に一定時間当てないと枯れてしまう」など、植物への配慮が必要な場合は業者に相談しておきましょう。

また、プランターや植木鉢、盆栽など移動できる植物については、外壁から離した場所に移動させるのも方法の一つです。

足場から近い場所にあるほど植物や花壇が被害を受ける可能性も高くなるため、動かせるものはできるだけ足場から離しておく必要があります。

外壁塗装で養生を行う場合の注意点 

注意

外壁塗装で養生を行う場合、施主はどのようなことに注意したらよいのでしょうか。ここでは、外壁塗装で養生を行う場合の注意点を紹介します。

窓が開けられない

外壁塗装では、窓全体をビニールシートなどで養生するため、この期間中は窓が開けられない点に注意しましょう。

春や秋であれば窓を開けなくても問題ないかもしれませんが、蒸し暑い夏場や、暖房の空気入れ替えが必要となる冬だと窓が開けられないと不便が生じます。

窓を開けて換気が必要な場合は、指定した場所を先に完成させてもらったり、塗装があとになる部分は養生を後にしてもらうことも可能です。

特定の窓を開けたい場合は、毎日作業したあとに養生を外してもらえる場合もあります。

また、キッチンの換気扇を使って室内の空気を外部に排出したり、玄関ドアを開放して室内の空気と入れ替えたりするなどの方法もあります。

養生のチェックやメンテナンスが適切に行われているか

養生を施して終わりではなく、塗装作業が始まる前にチェックやメンテナンスが適切に行われているかも重要です。

養生している部分にすき間や破れが生じていると、塗料が中に入り込んでしまう可能性もあります。

養生に問題がないかどうかは業者がチェックする部分ですが、点検や確認が不十分だったり、見落としていたりする可能性もゼロではありません。

マスキングテープが剥がれている箇所や、シートが破れている場所を見かけた場合など、早めに業者に伝えることも大切です。

養生が適切にできていないとトラブルの可能性がある

養生を適当に行っている外壁塗装業者を選んでしまうと、大きなトラブルに発展する可能性もあるため注意が必要です。

例えば、養生が適切にできていないと、塗料が飛散して隣家の車や建物、植物などを傷つけてしまう場合もあります。

どれだけ気をつけて養生していたとしても、強風で塗料が飛散する可能性もあるため、リスク管理がしっかりできている業者選びも大切です。

養生そのもののトラブルとしては、養生テープの貼り方が雑で、もともとの木目を剥がしてしまうような事例もあります。

塗料がのった養生テープを剥がすのは簡単ではなく、タイミングも重要となるため、経験を積んだ職人でなければ失敗するリスクも高まります。

まとめ 

この記事では、外壁塗装の養生について期間、必要な場所や工程、注意点を解説しました。

外壁塗装において養生は重要な工程であり、不十分だと塗料の飛散による被害が発生し、追加料金や近隣トラブルに発展する可能性もあります。

一方、養生中は窓が開けられなかったり、植物が枯れたりする可能性もあるため、このような注意点への対策も考えておきましょう。

養生に関するトラブルが発生した場合の対応も含め、外壁塗装業者は信頼できる業者に依頼することが大切です。

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