外壁塗装が必要な理由は?放置するリスクや長持ちさせるコツを紹介

投稿日:2024.10.18 / 更新日:2024.10.18 外壁塗装
   
外壁塗装が必要な理由は?放置するリスクや長持ちさせるコツを紹介

住宅を購入したあとは、定期的に外壁塗装が必要となります。

しかし、外壁塗装が必要とわかっていても、「何のために外壁塗装をするの?」「外壁塗装をしないとどうなる?」など疑問に感じることもあるでしょう。

外壁塗装を行う理由や必要性を知ることは、建物への理解を深め、建物が抱えるリスクからそこに住む人を守ることにもつながります。

安心・安全に生活するためにも、外壁塗装への理解を深めることが大切です。この記事では、外壁塗装が必要な理由や放置するリスク、長持ちさせるコツを紹介します。

外壁塗装が必要な理由 

外壁の剥がれ

住宅を購入したあとは、定期的に外壁塗装が必要です。ここでは、外壁塗装が必要となる4つの理由を紹介します。

雨風や紫外線で経年劣化するため

外壁塗装が必要な理由は、住宅は雨風や紫外線にさらされ続けることで経年劣化し、外壁の機能が失われるためです。

紫外線は屋根や壁に使われている塗料や樹脂の劣化を促し、特に紫外線が降り注ぎやすい南側は劣化が進みやすくなります。

一方、雨は酸性雨であり、外壁に雨が触れ続けることによって表面が腐食し、風の影響も加わって劣化は激しくなります。

外壁に使われている塗料には耐用年数があり、外壁にひび割れや色あせが発生するのは、雨風や紫外線によって塗料が寿命を迎えるためです。

これを放置していると、内部の構造材にもダメージが及ぶようになり、修繕費用が高額になる可能性もあります。

住まいの美観を保つため

外壁塗装が必要となる理由は、住まいの外観を一新させ、住まいの美観を保つためです。

新築から10年以上経過すると、経年劣化によって色あせや汚れ、コケ、カビなどの劣化が目立ってきます。

放置していると外観は古びてしまい、新築当時の美しさは損なわれ、周りの人からも「古い家」や「家が汚れている」などのイメージを持たれてしまいます。

このような状況になった住宅も、外壁塗装を行うことによって新築時のような美しい外観に生まれ変わらせることが可能です。

また、使用する塗料やデザインを変えたりすることで、住宅全体の雰囲気を一新させることもできます。

新しい住宅が誕生したような楽しみや気分を味わえるのも、外壁塗装を行うメリットといえるでしょう。

資産価値を保つため

外壁塗装を定期的に行って住宅の美観や機能性を維持することは、資産価値を保つためにも欠かせません。

外壁塗装では紫外線による外壁の劣化を防止し、外壁のひび割れや雨漏り予防につながります。

機能性が保持されている住宅は資産価値が高くなる傾向にあるため、将来的に住宅の売却を検討している場合も、高く売却できる可能性が上がります。

また、メンテナンスがしっかりされている物件は、買い手にとっても魅力的であるため、早期売却にもつながります。

外壁塗装を行わずに放置していると建物内部の損傷につながり、資産価値も大きく低下します。そうならないためにも、定期的に外壁塗装を行い住宅を一新させることが大切です。

建物の機能性を強化するため

外壁塗装を行う理由として、塗料に付加されている機能によって、建物全体の機能性を強化することが挙げられます。

外壁塗装で使用する塗料には、種類によって以下のような機能が付帯されています。

  • 遮熱機能
  • 断熱性機能
  • 弾性機能
  • 光触媒機能
  • 防水機能
  • 防カビ機能
  • 耐火性

どのような機能が付加されているかは使用する塗料によって変わり、機能性が高い塗料ほど費用も高い傾向にあります。

そのため、予算に応じて付加させたい機能から塗料を選ぶことも、外壁塗装を成功させるポイントです。

外壁塗装を検討している場合は、「どんな塗料があってどんな機能があるか」なども事前に確認しておきましょう。

外壁塗装はどのタイミングで行う? 

砂時計

外壁塗装のタイミングは10年ごと、もしくは劣化のサインがある場合です。ここでは、外壁塗装に最適なタイミングを解説します。

10年ごと

外壁塗装は、築10年や前回の塗装から10年経過していることが目安です。

10年ごとに外壁塗装を行った方がいいのは、塗料の耐用年数が10年前後のものが多いためです。

ただし、これは外壁塗装で多く使われているシリコン系塗料の耐用年数が10~13年であるためで、他の塗料を使用している場合だと耐用年数は異なります。

以下は塗料の種類ごとの耐用年数です。

  • アクリル塗料:5~7年
  • ウレタン塗料:8~10年
  • ラジカル塗料:13~16年
  • 光触媒塗料:13~16年
  • フッ素塗料:15~20年

アクリル塗料だと5~7年が耐用年数となるため、10年経たないうちに外壁塗装が必要になる場合もあります。

一方、ラジカル塗料や光触媒塗料、フッ素塗料などは耐用年数が長く、10年以降に外壁塗装をしても問題ない場合もあります。

また、各塗料メーカーが行っている耐久性の試験は、実際に住宅が建てられている環境で実施されているわけではありません。

そのため、住宅の立地や周辺の環境、気候によって多少のずれが生じます。

外壁塗装に劣化のサインがある場合

築10年や塗料の耐用年数に達していなくても、外壁に劣化のサインがある場合は、早めの外壁塗装が必要です。外壁の劣化サインとしては以下が挙げられます。

  • チョーキング
  • コーキングの剥がれ
  • 色あせ
  • ひび割れ
  • サビ
  • コケ

これらは紫外線によって外壁が劣化していたり、外壁が水分を多く含んだりすることで発生する症状です。

塗料の耐用年数に達していなくても、前回の塗装の施工不良によって劣化のサインが生じる場合もあります。

劣化が早期のタイミングであれば、外壁塗装にかかる費用も抑えることができます。放置していると外壁塗装での対応が難しくなり、高額な費用がかかるため注意しましょう。

外壁塗装を放置してはいけない理由 

外壁の剥がれ

外壁塗装を適切なタイミングで行わずに放置していると、さまざまなトラブルの原因となります。ここでは、外壁塗装を放置してはいけない理由を紹介します。

雨漏りが起こる

外壁塗装を行わずに放置すると、外壁の防水性を低下させるため、雨漏りが発生してしまう原因になる可能性があります

雨漏りの場所が多ければ多いほど、雨漏りが始まると、家の内側まで入り込んで建物全体を劣化させます。

建物が劣化することによって、台風や地震が発生したときに大きな被害をもたらす可能性もあります。

また、雨漏りを放置していると室内の壁にシミができたり、床が腐食したりなど、住宅の構造的な問題にも発展しかねません。

被害が拡大して大規模な修繕が必要になる可能性もあるため、そうなる前に外壁塗装をして雨漏りを防ぐ必要があります。

大規模工事が必要になる

外壁塗装を行わずに放置していた場合、住宅のあらゆるところに影響が生じ、大規模工事が必要になるケースがあります。

例えば、外壁の劣化によって雨漏りが発生している場合、雨漏りによって絶縁体と電気配線の隙間に水が入り込み漏電の可能性があります。

場合によっては漏電調査や修理が必要となり、余分な費用が発生します。

また、外壁の劣化が内部にまで及んでいる場合は外壁材を交換しなければならないため、張り替えや重ね張りが必要です。

これらは外壁塗装に比べて多くの費用や時間がかかるため、そうなる前に外壁塗装を行う必要があります。

有害生物が発生する

外壁塗装を適切な時期に行わない場合、ひび割れた外壁から白アリやダニなどが室内に入り込んでしまう可能性があります。

外壁の劣化によって雨水や湿気が侵入した住宅は、白アリが好む環境です。

白アリが発生すると住宅内部の木材を食べてしまうため、柱や梁など家の構造に重要な部分の強度が低下します。

白アリによって主要構造材が空洞になると、耐震性にも影響が生じ、災害時に大きな被害をもたらす原因にもなりかねません。

白アリ被害が発生すると、外壁塗装だけでは解決できなくなるため、駆除やリフォームに多額の費用がかかります。

また、ダニも家の中で繁殖して食品の中に入り込み、健康被害をもたらすケースもあります。このような有害生物による被害を防ぐためにも、定期的な外壁塗装が必要です。

室内の温度調整が難しくなる

外壁塗装を適切な時期に行わずに放置していると、外壁にひび割れが生じ、そこから隙間風が入って室内の温度調整が難しくなります。

隙間風が室内に入ってくると外気の影響をそのまま受けるため、夏は暑く、冬は寒くなってしまいます。

冷暖房をつけても隙間風が入り続けることで、温度調整に時間がかかり、その分だけ光熱費も多くかかってしまうでしょう。

外壁塗装に使用する塗料の中には、断熱性や紫外線カットするタイプもあるため、このような塗料を用いると室内の温度調整がしやすくなります。

外壁塗装に費用はかかるものの、長期的にかかる光熱費を考慮するとメリットは大きいです。

外壁を長持ちさせる方法 

外壁の塗装

外壁は美観や住宅の機能性に関わる部分であるため、日々のメンテナンスや定期的な外壁塗装を行う必要があります。

ここでは、外壁を長持ちさせる方法を紹介します。

住宅に適した塗料を選ぶ

外壁を長持ちさせるためには、塗料が持つ機能性を考慮し、住宅に適した塗料を選ぶことが大切です。

例えば、雨が多い地域だと雨による外壁劣化が著しくなるため、防水機能が付加された塗料を選ぶとよいでしょう。

日当たりが悪い地域だと壁に湿気がこもりやすく、カビが発生しやすいため、防カビ機能が付加された塗料がおすすめです。

さらに塗料の中には、建物の外壁に塗るだけで、雨で汚れを洗い流すセルフクリーニング機能が付加されているものもあります。

住んでいる地域や周辺環境によって劣化しやすい部分は変わるため、劣化しやすい原因に対応できる塗料を選ぶのがポイントです。

定期的にメンテナンスを行う

外壁塗装は塗って終わりではなく、その後の定期的なメンテナンスも外壁を長持ちさせるためのポイントです。

外壁に大きなひび割れや色あせなどが起きていないと、メンテナンスを後回しにしてしまうこともあります。

しかし、表面的には見えていない不具合が進行している可能性もあるため、見た目に問題がなくてもメンテナンスをして外壁の状態を確認しましょう。

外壁塗装業者の多くは塗装後のアフターケアや点検サービスを設けていますが、頻度や内容は業者によって異なります。

自分では外壁の劣化具合に気づきにくいため、定期的に外壁点検してもらえる外壁塗装業者に依頼すると安心です。

技術力のある業者に依頼する

外壁塗装で外壁を長持ちさせるためには、技術力のある業者に依頼するのもポイントです。

外壁塗装は塗料の知識や技術が必要となり、誰でも簡単にできるものではありません。職人により仕上がりに差が生じるため、技術力のある外壁塗装業者に依頼することが重要です。

技術力があるかどうかは、外壁塗装業者のホームページの施工事例やSNS、インターネットの口コミなどを参考にしましょう。

また、地元密着型の業者であれば、業者との距離が近く、何かトラブルがあった際にも早く駆けつけてもらえます。

外壁塗装は将来的にも必要となるため、長く付き合っていきたいと思える外壁塗装業者を選ぶのがポイントです。

まとめ 

この記事では、外壁塗装が必要な理由や放置するリスク、長持ちさせるコツを紹介しました。

外壁は紫外線や雨風にさらされ続けることで、経年劣化して見た目が悪くなるだけでなく、雨漏りや住宅の機能性低下が起こります。

また、外壁塗装のタイミングが過ぎたまま放置していると、張り替えや重ね張りなど、大規模な修繕工事が必要となります。

大規模な修繕工事を避け、美しい住宅と機能性を保つためにも、定期的に外壁塗装を行うことが重要です。

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