サイディングには外壁塗装が必須!その理由やメンテナンス時期を紹介

投稿日:2025.04.08 / 更新日:2025.04.08 外壁塗装
   
サイディングには外壁塗装が必須!その理由やメンテナンス時期を紹介

建物の外壁に使用される外壁材の一つにサイディングがあります。日本の住宅でもっとも多く使われており、住宅全体の70〜80%のシェア率を誇る外壁材です。

サイディングに対して半永久的なイメージを持つ方も多く、「サイディングに塗装は不要?」と疑問に思う方もいるでしょう。

しかし、サイディングに塗装は不可欠であり、メンテナンスをしなければ建物に大きな影響を与える可能性があります。

耐用年数があるため、劣化現象が見られる場合は早めの対処が必要です。この記事では、サイディングに外壁塗装が必要な理由やメンテナンスの時期について紹介します。

サイディングとは 

外壁

サイディングとは、建物の外壁に張る仕上げ用の外壁材です。

1980年代頃までは高級感のある見た目に仕上げるモルタルが主流でしたが、ひび割れしやすいこともありサイディングへと流行が移行しました。

外壁の表面に取り付けることで、建物を雨風や紫外線などの外的要因から守ります。防水性や耐久性が高く、建物の劣化を防いで長寿命化を図ることができます。

また、サイディングは断熱性能を高める役割があり、外部からの冷気や熱気を遮断し、室内の温度を快適に保つことも可能です。

多様な素材や色、デザインがあり、建物の見た目を美しく整えるためにも使われます。サイディングの詳細や、メリット・デメリットなどは以下の記事でも解説しています。

外壁に使われるサイディングとは?メリットやデメリット、修繕を検討すべき状態を解説

サイディングの種類と耐用年数 

外壁塗装

サイディングの耐用年数は種類によって異なります。ここでは、サイディングの種類と耐用年数を解説します。

窯業系サイディング

窯業系サイディングの耐用年数は約40年です。

セメントを中心に繊維質を混ぜたものを、窯を使用して高温で焼き上げることで成形した外壁材になります。

他の外壁材に比べて価格が安く、豊富なデザインがあるため人気です。

また、切断や穴あけなどの加工がしやすく、ボードを張っていく乾式工法であるため、工期が短くメンテナンスしやすいメリットもあります。

防火性能や耐久性能、品質の安定性に優れていることも特徴です。

金属系サイディング

金属系サイディングの耐用年数は約40年です。

ガルバリウム鋼板という素材を使った外壁材で、サビに強いことや外壁材自体が軽く、建物への負担が少ないメリットがあります。

外壁リフォームにおいては、古い外壁材の上から新しい外壁材を重ねるカバー工法が適用できるのも特徴です。

また、均一の厚さで仕上げた外壁材であるため、窯業系サイディングのようにひび割れが起こりにくくなっています。

コーキング材の補修工事も不要で、裏面に断熱材を貼り付けたタイプであれば、断熱性も期待できます。

木質系サイディング

木質系サイディングの耐用年数は約15〜40年です。

木材の表面を加工して防水性・防火性を高めたサイディングであり、天然の木の温もりや雰囲気を重視するデザインにこだわった住宅に使われます。

天然の木であるため、水に弱く、塗装が剥がれやすく、劣化しやすい弱点もあります。耐用年数は気候にも大きく左右され、こまめなメンテナンスも必要です。

また、天然素材を使用することから施工費用も高価になりがちですが、近年では板張りの家を好む人が増えているため注目されています。

樹脂系サイディング

樹脂系サイディングの耐用年数は約25年〜30年です。

プラスチックの一種である塩化ビニル樹脂を板状に加工したもので、耐久性が高く凍害にも強いため、特に北米などの寒冷地では普及しています。

また、サビや腐食もなく軽量なため、メンテナンスがしやすいメリットもあります。

一方、他のサイディングに比べると色やデザインのバリエーションは多くありません。日本で取り扱っているメーカーも少ないため、あまり馴染みがないサイディングです。

耐用年数以下でも外壁塗装が必要になるケースがある

サイディングは、耐用年数以下でも環境要因や見た目の劣化で外壁塗装が必要になるケースがあります。

外壁は常に雨風や紫外線、汚染物質などにさらされており、これによって塗膜が劣化し、美観や防水性が失われる場合があります。

劣化が進んでひび割れが生じると、内部の腐食や雨漏りにもつながるため、早期の対策が必要です。

そもそもサイディングの耐用年数は、定期的なメンテナンスを行い、最適なコンディションを保つことができた場合の寿命です。

メンテナンスをしないと、実際の寿命や耐用年数よりも短くなります。

耐用年数に達していないからといって安心せず、定期的にメンテナンスを行い、外壁の状態をチェックしましょう。

外壁塗装が必要となるサイディングの劣化現象 

サイディングの劣化現象

サイディングに劣化現象が見られる場合、耐用年数に達していなくても外壁塗装が必要です。ここでは、外壁塗装が必要となるサイディングの劣化現象を解説します。

チョーキングが起こる

サイディングにチョーキングが見られる場合は外壁塗装のサインです。

チョーキングは、塗料に含まれている顔料が白い粉となって外壁の表面に出てくる現象のことを指します。

外壁の塗装表面にある表面樹脂が、熱や紫外線などの影響によって発生する現象です。基本的には白の粉が多いですが、外壁の色と同じ粉が付着することもあります。

チョーキングは、手で外壁を触った際に粉がつくかどうかで判断でき、しっかりと手に粉がつく場合は劣化が進んでいる状態です。

このままの状態を放置していると、外壁を守るというサイディング本来の役割を発揮することができなくなります。

カビや藻が発生する

サイディングにカビや藻が発生している場合も外壁の劣化が考えられます。

外壁にカビや藻が生える理由は、外壁の機能が低下することにより、カビや汚れが付着しやすくなるためです。

また、直射日光が当たらなかったり、周囲に植物や田んぼがあったりする場合もカビや藻が生えやすくなります。

カビや藻が生えているからといって直ちに外壁塗装が必要というわけではありませんが、放置していると外壁の劣化が進むため注意が必要です。

カビや藻は低所の狭い範囲なら自身で取り除けますが、高所または広い範囲の場合は、壁を傷つけるリスクがあるため業者への依頼をおすすめします。

ひび割れが起こる

サイディングにひび割れが生じるのも、外壁が劣化しているサインです。

紫外線や風雨にさらされることで外壁に小さな傷が生じ、最終的に大きなひび割れを起こします。

定期的に点検を行い、色あせや小さな傷が発生していないか確認し、傷が目立つ場合は外壁塗装が必要です。

また、ひび割れは気候や劣化だけでなく、地震や窓の開け閉めなどの衝撃によって生じる場合もあります。

耐久性の高いサイディングでも、衝撃によってひび割れが起こるケースもあるため注意しましょう。

外壁の剥がれが起こる

サイディングの剥がれも早めの対処が必要です。

外壁が防水機能を失い、長期間雨水を吸い込むことによって、外壁が水を含んでいる状態になって表面が剥がれる場合があります。

また、10年未満でサイディングが剥がれてしまっている場合は、工法や塗装の不具合が原因となっている可能性が高いです。

剥がれを放置していると雨漏りにつながる場合もあるため、早期に補修する必要があります。

ちなみに、サイディングの剥がれが軽いケースであれば塗装を施す程度で済みますが、ひどく剥がれている場合はサイディングボードの張り替えが必要です。

外壁の色あせが起こる

サイディングの色あせも外壁塗装のサインです。

色あせは塗膜の劣化症状の一つであり、紫外線や雨などによりダメージが蓄積することで起こります。

特に日が当たりやすい南面の外壁は、他の面に比べると紫外線の影響を受けやすく、色あせが起こりやすい部分です。

色あせは進行し続けるため、放置していると景観が悪くなることや、機能的にも雨水の侵入を防ぎきれなくなって雨漏りの可能性が高まります。

サイディング材がダメになるリスクもあるため、色あせた場合は補修の検討が必要です。

また、色あせは外壁塗装の際に高圧洗浄や下塗りの作業が不十分だったり、手抜き作業があったりなど、施工不良が原因で起こるケースもあります。

サイディングの外壁塗装で押さえておきたいポイント 

サイディングのポイント

サイディングに劣化現象が見られる場合は、早めに外壁塗装を検討しましょう。ここでは、サイディングを塗装する際の注意点やポイントを解説します。

材質によって使用する塗料が異なる

サイディングは材質によって使用する塗料が異なり、相性のいい塗料を選ばなければ、高性能の塗料を使っても本来の効果を発揮しません。

例えば、金属系サイディングであれば金属専用の塗料、樹脂系のサイディングであれば樹脂専用の塗料を使用します。

外壁塗装業者に依頼する際にも、サイディングの材質に合った相性のいい塗料かどうかを事前に確認しておきましょう。

シーリングの補修が必要になる

サイディングの外壁塗装を行う際は、シーリングの補修も必要になるケースがほとんどです。

シーリングはサイディング同士のつなぎ目にあるゴムのような素材で、揺れに対する負荷を緩和することや、水が建物に侵入することを防ぐ働きがあります。

シーリングが劣化して硬化すると、弾力性が失われてひび割れなどの症状が出てくるため、外壁塗装を行う際にはシーリングの補修を行いましょう。

なお、シーリングの補修には「打ち替え」と「増し打ち」の方法があります。

打ち替えは既存のシーリング材を撤去して新しいシーリング材を入れ直す方法で、増し打ちは既存のシーリング材を残したまま新しいシーリング材を充填する方法です。

外壁塗装業者を選ぶコツ

外壁塗装は、実績があってアフターフォローが充実し、地域密着型で地元の人に支持されている業者に依頼するのがおすすめです。

外壁塗装業者によって施工費用が異なるだけでなく、技術やアフターサポートの質も大きく変わります。

中には悪質な外壁塗装業者もいるため、金額の安さだけでなく、口コミやWebサイトの施工実績なども確認しましょう。

また、どれだけ高い施工技術で外壁塗装を行ったとしても、天候や立地条件によって不具合が発生する場合もあります。

そのため、アフターフォローや定期点検をしっかり行ってくれる外壁塗装業者だと安心です。

一方、不安を煽ったり、契約を急かしたりするような外壁塗装業者は悪質な業者の可能性があります。

このような業者に依頼してしまうと、後からトラブルが発生した場合に対応してもらえない可能性もあるため注意しましょう。

外壁塗装業者を選ぶコツや注意点、事前に押さえておきたいポイントについて以下の記事でも詳しく解説しています。

外壁塗装の依頼や業者選びの注意点を解説!事前に押さえておくべきポイントとは

外壁塗装に最適な時期

外壁塗装に最適な時期は春または秋です。

外壁塗装ができる気象条件は、気温が5℃より高く湿度が85%未満で、なおかつ強風や降雨・降雪がないことです。

これらの気象条件を満たさない状況で塗装工事をすると、施工不良につながる可能性があります。

そのため、気温や湿度が安定している春や秋は外壁塗装の人気シーズンであり、業者によっては予約が取りにくくなる場合もあります。

ただし、夏や冬でも気象条件をクリアすれば問題なく外壁塗装は可能です。春や秋に比べると料金も下がっている場合が多いため、費用を抑えたい場合は閑散期を狙うのもよいでしょう。

まとめ

この記事では、サイディングの概要や種類、外壁塗装の必要性などを解説しました。

サイディングは建物の外壁に貼る外壁材であり、経年劣化するため、定期的に補修や外壁塗装が必要です。

サイディングの種類によって最適な塗料も変わってくるため、外壁塗装業者に相談しながら塗装の準備を進めていきましょう。

また、外壁塗装は業者により技術力や費用、アフターフォローの充実性などが大きく変わります。

悪質な外壁塗装業者を選んでしまうと、満足のいく施工を受けられないだけでなく、施工不良や料金トラブルが発生する場合もあるため注意しましょう。

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