外壁塗装の下塗りは重要?役割・種類・費用相場を解説

投稿日:2025.04.10 / 更新日:2025.04.10 外壁塗装
   
外壁塗装の下塗りは重要?役割・種類・費用相場を解説

外壁塗装において、下塗りは非常に重要な工程です。

下塗りを丁寧に行うことで、外壁の美観と耐久性を高めることができ、反対に手抜きをすると塗膜の剥がれや劣化につながります。

また、下塗りには塗料の密着性を高める、吸い込みを防ぐ、仕上がりをきれいにするなど、さまざまな役割があります。

しかし、外壁塗装の下塗りと聞いても、「下塗りにはどのような種類があるの?」「費用はどのくらいかかるの?」など疑問に思うこともあるでしょう。

この記事では、外壁塗装の下塗りについて、その重要性や役割、種類、費用相場などを詳しく解説します。

超重要!外壁塗装の下塗りとは 

下塗りとは

外壁塗装において、下塗りは最初に行う塗装工程であり、非常に重要な役割を担っています

下塗りを丁寧に行うことで、外壁の美観と耐久性を高めることが可能です。

一方、下塗りを省略したり手抜きをしたりすると、上塗りの密着性が低下し、塗膜の剥がれや劣化につながります。

このように、下塗りは外壁塗装の仕上がりを大きく左右するため、丁寧に行うことが求められる重要な工程なのです。

▼外壁塗装の主な流れ

  1. 現場確認
  2. 足場の設置
  3. 高圧洗浄
  4. 下地処理
  5. 下塗り
  6. 中塗り
  7. 上塗り
  8. 完了検査
  9. 足場の解体・完成

下塗りには外壁の浮きやひび割れを補修し、表面を整えることで、上塗り塗料を均一に塗布できるようにする役割があります。

また、上塗り塗料との密着性を高める接着剤のような働きもあるため、外壁と上塗り塗料を強固に密着させる効果が期待できます。

外壁塗装の下塗りの4つの役割 

下塗りの役割

外壁塗装において、下塗りは非常に重要な工程です。ここでは、下塗りにおける4つの主要な役割について、1つずつ詳しく解説していきます。

塗料の密着性を高める

下塗りを行うことで、中塗りや上塗りなどの塗料を外壁に密着させる効果が期待できます。

上塗り塗料には接着力がほとんどないため、そのまま外壁に塗った場合、すぐに剥がれ落ちてしまいます。

また、外壁と塗料の密着性が低いと塗膜の劣化にもつながるため、下塗りは欠かせません。

下塗り塗料には、外壁の凹凸を埋めて表面を整える働きがあり、上塗り塗料を均一に塗布できるようにします。

密着性の高い下塗りを丁寧に行うことで、外壁塗装の耐久性を大幅に向上させることができるのです。

上塗り塗料の吸い込みを防ぐ

下塗りには、上塗り塗料の吸い込みを防ぐ重要な役割もあります。上塗り塗料の吸い込みとは、塗料が外壁に過剰に浸透してしまう現象のことです。

塗料の吸い込みが発生すると、塗膜が薄くなったり、色むらが生じたりするため、美観や耐久性が損なわれます。

下塗りを丁寧に行うことにより、外壁の細かな凹凸を埋めて表面を平滑にし、上塗り塗料の吸い込みを抑制できます。

適切な下塗り塗料を選択した上で、十分な膜厚で塗装することが大切です。なお、外壁の劣化が進んでいる場合は、下塗り塗料を2回塗ることもあります。

仕上がりをきれいにする

下塗りの主な役割として、外壁塗装の仕上がりをより美しくする効果が挙げられます。

外壁塗装においては、外壁の浮きやひび割れ、欠損部分などを下塗りで補修し、表面を平滑に整えることが重要です。

下地の凹凸を解消することで、上塗り塗料を均一な膜厚で塗布でき、滑らかで美しい仕上がりを実現できるのです。

また、下塗り塗料の中には、下地の色ムラを抑える効果があるものもあります。

色ムラのない均一な下地を作ることで、上塗り塗料の発色を良くし、外壁の美観を高められます。

外壁の完成度や見た目は、住まいの印象を大きく左右する要素であるため、下塗りの役割は非常に重要といえるでしょう。

塗料の機能性を向上させる

下塗り塗料には、外壁塗装の機能性を向上させるさまざまな効果が期待できます。

例えば、防水性や防カビ性、遮熱性などを高める下塗り塗料があり、防水性に優れた下塗り塗料を使用した場合、外壁への雨水の浸入を防ぎ、建物の劣化を抑制する効果があります。

また、防カビ性の高い下塗り塗料を選ぶことで、外壁の衛生環境を保ち、不快なカビの発生を防ぐことが可能です。

このように、下塗りは外壁塗装の機能性を底上げする重要な役割を担っています。

外壁塗装の下塗りの主な種類 

下塗りの種類

外壁塗装の下塗りには、シーラー、プライマー、フィラーなど、さまざまな種類があります。

それぞれの塗料が持つ特性を理解し、適切に使い分けることが重要です。ここでは、下塗りの具体的な種類を全部で5つ紹介していきます。

シーラー

シーラーは、外壁の吸水性を抑制し、上塗り塗料の密着性を高める効果がある下塗り塗料です。

▼シーラーの特徴

  • 外壁の吸水性を抑制して上塗り塗料の密着性を高める
  • 外壁の細かな凹凸を埋めて表面を平滑にする
  • 上塗り塗料の発色を良くする効果がある
  • 水性タイプと溶剤タイプがある
  • 溶剤シーラーに匹敵する性能の水性シーラーも登場している

外壁の細かな凹凸を埋めて表面を平滑にしつつ、上塗り塗料の発色を良くします。下地の傷みが進んでいる場合は、シーラーを2回塗るなどの対策を取ります。

シーラーには、水性タイプと溶剤タイプがあり、外壁の素材や状態に合わせて選択するのが一般的です。

水性シーラーは乾燥が早く、臭いが少ないのが特徴で、環境に優しい塗料として注目を集めています。

一方、溶剤シーラーは強力な密着力と防水性を発揮し、外壁の保護に優れた効果を発揮する点が特徴です。

近年は、水性シーラーの品質向上が進み、溶剤シーラーに匹敵する性能を持つ製品も登場しています。外壁の状況や求める性能に応じて、最適なシーラーを選択することが大切です。

プライマー

プライマーは、外壁と上塗り塗料の密着性を高める役割を持つ下塗り塗料で、特に鉄部や木部などの素地との密着性向上に効果的です。

▼プライマーの特徴

  • 外壁と上塗り塗料の密着性を高める役割を持つ
  • 鉄部や木部などの素地との密着性向上に効果的
  • 上塗り塗料の剥がれを防ぎ、外壁塗装の耐久性を向上させる
  • 水性、油性、防錆の3種類が代表的
  • 環境に配慮した水性プライマーの使用が増えている

プライマーを使用することで、上塗り塗料の剥がれを防ぎ、外壁塗装の耐久性を大幅に向上させることができます。

水性と油性、防錆の3種類が代表的であり、外壁の素材に適したタイプを選ぶ必要があります。

プライマーの種類 特徴
水性プライマー 乾燥時間が長い、臭いが少ない
油性プライマー 乾燥時間が短い、浸透性が高い
防錆プライマー 鉄や金属部分の錆止め効果がある

環境に配慮した水性プライマーの使用が増えつつありますが、油性プライマーの優れた密着力も高く評価されています。

プライマーの選択は、外壁の材質だけでなく、上塗り塗料との相性も考慮する必要があるでしょう。

フィラー

フィラーは、外壁の欠損部分や深いひび割れを補修し、表面を平滑に整える下塗り塗料です。

▼フィラーの特徴

  • 外壁の欠損部分や深いひび割れを補修して表面を平滑に整える
  • ドロドロとした材質で粉分を含んでいる
  • 外壁の凹凸を解消し、小さな気泡を埋める効果がある
  • 塗膜の品質を高められる
  • 通常のフィラー以外にも、微弾性フィラーや弾性フィラーなどがある

ドロドロとした材質で粉分を含んでおり、ヘラやコテで外壁に塗り込み、乾燥後に研磨して仕上げます。

フィラーを使用することで、外壁の凹凸を解消できるほか、外壁の小さな気泡を埋める効果もあり、塗膜の品質を高められます。

通常のフィラー以外にも、微弾性フィラーや弾性フィラーなどがあり、戸建の塗装工事では微弾性フィラーが最も一般的です。

外壁の損傷状況に合わせて適切なフィラーを選択し、丁寧に補修作業を行うことが重要です。

微弾性フィラー

微弾性フィラーは、柔軟性を持たせた特殊なフィラーで、外壁のひび割れを補修する能力に優れています

▼微弾性フィラーの特徴

  • 外壁のひび割れを補修する能力に優れている
  • 比較的広いひび割れにも対応可能
  • ひび割れの再発防止効果が期待できる
  • 外壁と同じ色に調整することも可能
  • モルタル壁やスレート屋根の補強に向いている

従来のフィラーでは補修が難しかった比較的広いひび割れにも対応可能です。外壁の動きに追従するため、ひび割れの再発防止効果も期待できるでしょう。

外壁と同じ色に調整することも可能で、上塗り塗料を塗布する前の段階で外壁の美観を整えられるのも特徴の1つです。

一般的なフィラーよりも価格が高くなる傾向にありますが、ひび割れ補修の確実性を考慮すると、コストパフォーマンスに優れた選択肢といえるでしょう。

細かなひび割れが出やすいモルタル壁や、スレート屋根の補強に向いています。

バインダー

バインダーは、シーラーやプライマーと同じような役割を持った下塗り用の塗料です。

▼バインダーの特徴

  • シーラーやプライマーと同じような役割を持つ
  • 塗膜の密着性と強度を高める効果を持っている
  • 塗料の吸い込みが少ない素地に向いている
  • 一般的には新築工事で使用されることが多い
  • タイル外壁やリシン壁などでよく使用される

塗膜の密着性と強度を高める効果を持っており、塗料の吸い込みが少ない素地に向いています。

一般的には新築工事で使用されることが多く、タイル外壁やリシン壁などでよく使用される一方で、築10年以上経ってからの外壁塗装にバインダーが採用されることはほとんどありません。

外壁の築年数や上塗り塗料の種類、求める性能に応じて、適切な塗料を選択することが大切です。

外壁塗装の下塗りの費用相場 

下塗りの費用相場

外壁塗装の下塗りの費用相場は、安価なものから高価なものまでピンキリです。

一般的には、1㎡あたり700〜1,000円程度が相場とされていますが、実際の費用は塗装する面積や塗料の種類、必要な工程などによって大きく異なります。

安価な下塗り塗料を選べば費用を抑えられる一方で、粗悪な塗料が使われ、満足のいく仕上がりにならないケースもあるでしょう。

また、高品質な下塗り塗料を使用すれば費用は高くなりますが、外壁の保護性能や塗装の耐久性が向上します。

これらのことから、外壁塗装の目的や求める品質、予算とのバランスを考慮して、適切な下塗り塗料を選択することが重要です。

安さだけを追求するのではなく、長期的な視点で下塗りの費用対効果を判断することが賢明だといえるでしょう。

下塗りにかかる日数

外壁塗装における下塗りの工程は、一般的におよそ1日が目安となります。

ただし、これも建物の規模や使用する塗料の種類、必要な補修箇所の有無などによって変動するため、一概にはいえません。

外壁塗装の各工程にかかる日数の目安は以下の通りです。

工程 日数
現場確認 1日(1時間程度)
足場の設置 1日
高圧洗浄 1日
下地処理 1〜2日
下塗り 1日
中塗り 1〜2日
上塗り 1〜2日
完了検査 1日(1時間程度)
足場の解体 1〜2日

この一覧表は、あくまでも目安であり、実際の日数は現場の状況によって前後します。

特に下地処理の工程では、外壁の劣化状態によって補修箇所が多くなると、日数が増える傾向にあります。

また、天候不順により作業が中断されることもあるため、工期に余裕を持たせることが何より大切です。

外壁塗装の工程ごとの日数を把握することで、スケジュール管理がしやすくなり、円滑な施工が実現できるでしょう。

まとめ 

この記事では、外壁塗装における下塗りの重要性や役割、主な種類、費用相場、日数の目安などについて詳しく解説しました。

下塗りは、外壁塗装の仕上がりと耐久性を大きく左右する重要な工程であり、塗料の密着性を高め、吸い込みを防ぎ、美しい仕上がりを実現します。

下塗りの種類にはシーラー、プライマー、フィラーなどがあり、外壁の状態や目的に合わせて選択することが大切です。

費用相場は1㎡あたり700〜1,000円程度ですが、使用する塗料や施工面積によって変動します。外壁塗装における下塗りの期間はおよそ1日が目安です。

カベナビJAPANでは、厳選された優良な外壁塗装業者をご紹介し、見積もりから施工管理、アフターサービスまでをワンストップでサポートしています。

各種保険やローン相談、資産運用などの充実したサービスもご利用可能です。外壁塗装をご検討中の方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

関連記事

選び抜かれた本物の職人のみに
託される最高品質塗料

reward

代表あいさつ

まずは外壁塗装のすべてをさらけ出します

サイトの使い方などご不明な点は、LINEからお気軽にお問合せください。

営業時間 10:00 〜 18:00(平日)
時間外のお問い合わせは
翌営業日にご対応いたします。