外壁塗装にかかる費用相場は60〜120万円で、塗料や規模、業者によって異なります。
また、外壁塗装にはさまざまな費用がかかるため、金額の高低だけでなく、費用の内訳や単価を把握しておくことも大切です。
この記事では、外壁塗装の単価や内訳、費用を抑えるポイントを紹介します。
外壁塗装の費用や単価には相場があります。ここでは、外壁塗装の費用と単価を解説します。
外壁塗装の平均施工費用は、60〜120万円です。
家の大きさや塗料の種類が変わると価格も大きく変動するため、相場より高いからといって悪質業者とは限りません。
一方、相場より低すぎる場合も別途オプション料金がかかったり、別料金が発生したりすることがあります。
外壁塗装に大きな費用がかかる理由は、単に外壁に塗料を塗るだけでなく、足場の設置や高圧洗浄、下地処理など、さまざまな工程が発生するためです。
また、外壁塗装は7〜14日ほど日数がかかり、その期間中のスタッフの人件費も発生します。
外壁塗装にかかる費用は坪数によっても変わります。
坪数 | 費用相場 |
---|---|
20坪 | 50~60万円 |
30坪 | 60~90万円 |
40坪 | 90~120万円 |
50坪 | 120~150万円 |
こちらは建坪ではなく延床面積となっています。仮に1階が20坪、2階が10坪なら延床面積は30坪となるため、相場は60〜90万円です。
なお、坪数が分かると塗装が必要な外壁の面積をある程度は把握できます。
外壁の面積は延床面積の1.2倍が目安とされており、30坪の場合だと延床面積は99.3m²になるため、外壁の面積は119.16m²です。
外壁塗装の費用は塗装面積と塗装単価で決まります。
塗装面積とは、建物全体の外壁面積から窓や塗装不要な部分を差し引いた部分の面積です。先ほど紹介した延床面積に1.2をかけることで算出される数字が、塗装面積の目安となります。
塗装単価は外壁塗装工事における1m²あたりの費用で、材料費だけではなく人件費や諸経費も含みます。
塗装単価は塗料の耐久性や業者によって異なりますが、塗装面積は家の増築や減築をしない限り変わりません。
また、塗装面積を把握しておくと、外壁塗装の費用目安を算出するだけでなく、今後の補修やリフォームでも役立ちます。
外壁塗装にはさまざまな工程があり、工程ごとに費用がかかります。ここでは、外壁塗装の内訳と単価を解説します。
外壁塗装の足場の単価は、足場が600〜800円/m²、飛散防止ネットが100〜200円/m²です。
例えば、足場が800円/m²・飛散防止ネットが150円/m²で、塗装面積が120m²の場合だと、足場の費用は114,000円です。
足場は外壁塗装で必ずかかる費用であるため、足場代を無料にするという外壁塗装業者には注意する必要があります。
なぜなら、足場代が無料でも他の工程で費用が上乗せされ、トータルで相場以上の費用になる可能性があるためです。
足場を組むためには足場の組立て等作業主任者を配置する必要があり、専門の足場業者に依頼する外壁塗装業者も少なくありません。
足場の材料を運ぶ運搬費や施工費もかかるため、費用も高額になりやすいのが一般的です。
外壁塗装の高圧洗浄の単価は、水の場合は100〜200円/m²、バイオ高圧洗浄の場合は200〜300円/m²です。
高圧洗浄は、外壁表面の汚れや劣化した古い塗膜を除去し、新しい塗料の気密性を高めるために行います。
これにより、塗料の剥がれを防止したり、塗装の耐久性を向上させたりなどの効果が期待できます。また、塗料を均一に塗って美しい仕上がりにするためにも欠かせない工程です。
外壁塗装の養生の単価は、300〜500円/m²です。養生とは、塗装箇所以外に塗料や汚れが付着することをビニールなどで防ぐ措置のことです。
塗料は液体であるため、どれだけ慎重に作業を行っていても、垂れ落ちることや飛び散ることがあります。
また、飛散防止だけでなく、塗らなくていい部分まで間違って塗ってしまうことを防ぐためにも養生は必要です。
養生は施工者の安全確保や室内、近隣トラブルを防止するために重要な作業であり、見積もりの内訳にも含まれるのが一般的です。
外壁塗装のシーリングの単価は、打ち直しが900〜1,200円/m²、増し打ちが500〜900円/m²です。
シーリングは、外壁材の継ぎ目・隙間を埋める充填剤やその作業のことで、外壁塗装では欠かせない工程です。
打ち直しは古いコーキング剤を完全に取り除き、新しいコーキング剤を施工します。増し打ちは既存のコーキング剤の上に新しいコーキング剤を追加する方法で、施工が手軽で簡単です。
打ち直しはシーリングの撤去費用がかかるため、増し打ちに比べると費用が高めになっています。
ただし、増し打ちの場合は数年後に剥がれやひび割れなどの不具合が発生する可能性もあり、次回の外壁塗装時には打ち直しが必要になる場合もあります。
外壁塗装で使用する塗料の単価は、塗料の種類によって変わります。以下は塗料ごとの大まかな単価です。
アクリル塗料がもっとも安価ですが、他の塗料に比べると耐久性は低くなります。
一方、フッ素や光触媒などは耐久性や機能性に優れているものの単価が高いため、外壁塗装の総費用も高くなります。
外壁塗装には廃棄物処理費用として、1〜3万円程度かかる場合もあります。塗装工事で出る廃棄物は、塗料缶や養生シート、古くなったシーリング材などです。
使用済みローラーや刷毛を洗った有機溶剤なども産業廃棄物に分類されるため、通常のゴミとして処理することはできません。
ただし、地域のゴミ処理施設に直接持ち込むこともできるため、費用を抑えたい場合は自身で処理するのが望ましいです。
廃棄物処理の費用や自身で処理を検討している場合は、見積もりの段階で外壁塗装業者に相談しておきましょう。
外壁塗装を行う前に、外壁の補修が必要な場合は別途費用がかかります。以下は、補修内容と相場です。
カビやコケなどが壁についている場合は、基本的に高圧洗浄で取り除くことができるため補修は必要ありません。
外壁の劣化状態によっては補修に多額の費用が発生するケースもあるため、事前に見積もりを取ってもらいましょう。
また、大規模な補修が必要になる場合は外壁塗装の工期が延びる点に注意が必要です。
外壁塗装にかかる費用は抑えられる場合があります。ここでは、外壁塗装の費用を抑えるポイントを解説します。
夏や冬などの閑散期に外壁塗装を依頼することで費用を抑えられる場合があります。
その理由は、業者として契約が取りにくい閑散期は少々値下げしても契約を取りたいと思うため、割引キャンペーンや値下げ交渉がしやすいためです。
外壁塗装のベストシーズンは春と秋の季節で、天候や気温が安定しているタイミングほど依頼も多くなるのが一般的です。
この時期は工事がスケジュール通りに進みやすいことや、冷房や暖房が不要であるため、作業中に窓の開閉をしなくても快適に過ごせます。
一方、夏が閑散期となるのは梅雨の時期で雨が多いことや、高温によって塗料が早く乾きすぎて色ムラが出やすいためです。
冬が閑散期となるのは、低温によって塗料が適切に乾燥しにくくなることや、雪が降ると作業が中断してスケジュールが長引きやすいためです。
また、冬は日が短いことから塗料の乾燥に時間もかかります。
このように夏と冬は外壁塗装に適さない気候や気温であるため、春や秋に比べると依頼する人も少なくなります。
しかし、閑散期でも優良外壁塗装業者なら他の季節と変わらない品質で外壁塗装が可能です。
外壁塗装を少しでも安く行うためには、複数の業者から相見積もりを取り、提示する金額が安い業者に依頼するのも方法の一つです。
また、相見積もりを取ることによって、それぞれの営業担当者の対応を比較できるため、信頼できる業者かどうかの判断がしやすくなるメリットもあります。
一方、相見積もりは時間と手間がかかるため負担になる可能性があります。さらに、業者により内訳が異なる場合もあるため、正確な比較が難しい場合もあるでしょう。
外壁塗装が必要になった原因が災害などによる損害であれば、火災保険が適用できるケースがあります。
この場合、加入している火災保険に災害による被害の補償が含まれていることが条件です。
火災保険にはさまざまな種類があり、補償範囲は加入する保険や特約によって異なるため、まずは保険の内容を確認しましょう。
また、火災保険の請求期限は被災してから3年以内と定められており、期限を超えてしまうと保険金を受け取ることができないため注意が必要です。
さらに、補修費用が火災保険の免責金額を超えていることも条件となります。
免責金額とは修理費のうち自己負担する金額のことであり、保険金として支払われるのは、損害額から免責金額を差し引いた金額です。
外壁塗装の費用が予算を超えている場合は、塗料のグレードを見直すのも方法の一つです。
外壁塗装の費用は塗料が占める割合が大きいため、塗料のグレードを落とすと総費用を抑えることができます。
しかし、塗料のグレードを下げるのは長期的に見ると経済的ではありません。
その理由は、建物の保護機能が低下することや、耐久性の低下によって次回の塗り替えが早まるためです。
また、低グレードの塗料は劣化が早く、外壁材自体がダメージを受けやすくなる点にも注意しましょう。
外壁材の役割や種類については、以下の記事でも詳しく解説しています。
外壁塗装の費用を抑える方法として、自治体が行っている助成金や補助金制度の活用が挙げられます。
助成金や補助金制度の有無や内容は自治体によって異なるため、まずは自治体の公式ホームページをチェックしましょう。
ホームページで見つからない場合は、市区町村役場の担当窓口に直接問い合わせてみるのもおすすめです。
申請する際には工事開始前の手続きを行い、見積書や施工計画書の準備なども必要となります。申請条件や必要書類を事前にチェックし、効率よく申請を進めていきましょう。
また、地域密着型の外壁塗装であれば、住んでいる地域の助成金や補助金制度に詳しく、相談時に教えてもらうこともできます。
この記事では、外壁塗装の単価や内訳、費用を抑えるポイントを紹介しました。
外壁塗装の費用相場は60〜120万円で、大まかな金額は塗装面積に塗装単価をかけると算出できます。
外壁塗装は塗料だけでなく、足場や高圧洗浄、補修など、さまざまな費用がかかるため、内訳や単価を知っておくと安心です。
自治体によっては助成金や補助金を受けられる場合もあるため、地域の事情に詳しい地域密着型の外壁塗装業者に依頼するのもおすすめです。
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