ホワイト系

ホワイト系は、すべての色の中で一番明るい色であり、光の反射率が高いため輝きを持たせたいときにおすすめです。

光の反射率が高いため、暗い色に比べると温度上昇を抑制しやすく、機能性という点でもメリットがあります。

一口に白といってもさまざまな白色があり、温かみを感じるような白もあれば、上品な白色もあるため、イメージに合わせた色選びが可能です。

一方、ホワイト系は他の色に染まりやすい特徴があるため、汚れが目立ちやすいデメリットがあります。

そのため、次回の外壁リフォームまでの期間が短くなる可能性がある点に注意しましょう。

外壁リフォームで使用する塗料の中には、防汚性といって汚れが目立ちにくい機能が付加されているタイプもあります。このような塗料を選ぶと、ホワイト系でも汚れにくくなります。

グレー系

グレー系は汚れや劣化の症状が目立ちにくい色であり、建物の美観を長く保ち、メンテナンスの頻度を抑えたい場合におすすめです。

グレーの魅力はシンプルで落ち着いた印象を与えることで、メインカラーにすると、モダンな仕上がりになります。

都市部や密集した住宅地においても、周囲の環境に馴染みやすいこともメリットです。

一方で、グレーは落ち着いた色味であるため、地味な仕上がりになりやすい点に注意しなければいけません。

地味な印象を抑えたい場合は、ブルーグレーのような華やかなグレーを採用するとよいでしょう。

クリーム系

クリーム系はおしゃれでありながら目立ちすぎないカラーで、建物の形状によっては外国風やメルヘンな雰囲気に近づけることができます。

クリーム系は明るい色の中でも汚れが目立ちにくいため、特に汚れを抑えたいと考えている方におすすめです。

一方、人気のあるカラーということで選べる色味が非常に多く、どのクリーム色にするか判断が難しい点に注意しなければいけません。

少し色合いが違うだけでも、実際の仕上がりがイメージと異なる場合があるため、事前に色見本やカラーシミュレーションをしておきましょう。

グリーン系

グリーン系は自然に調和する色であり、心地よさや安らぎを感じさせたり、汚れが目立ちにくかったりなどのメリットがあります。

特にダークトーンのグリーン系なら、汚れが目立ちにくいため、建物の美観を長く保ちたい場合におすすめです。

周囲の住宅や自然環境とも調和しやすいため、日本の風土にマッチした和風の家や、ナチュラル素材を使った住宅との相性も優れています。

一方、日光によって色あせが進みやすい色であるため、色あせを防ぐためには高品質な塗料選びが大切です。

カビやコケと同色となるため、発生しても気づきにくい点に注意する必要もあります。

ブルー系

ブルー系は、濃いブルーならクールで高級感、薄いブルーなら爽やかな雰囲気となり、汚れが目立ちにくいこともメリットです。

空や海などを連想するブルーは、誰にでも好まれる色であり、ブルーの外壁は明るい雰囲気になります。

明るいブルーなら日差しをよく反射するため、住宅に熱がこもるのを防ぎ、夏の冷房費を抑えることにもつながるでしょう。

一方で、ブルー系は紫外線による色あせが起こりやすい点に注意が必要です。また、自然の中や街並みとの調和を考慮した場合、主張が強くなり目立ってしまう可能性もあります。

ブルーの外壁を希望する場合は、周囲の景観や近隣の家との調和も考えたうえで、ブルーの輝度や彩度を決めるのがよいでしょう。

色は3色程度までにする

外壁リフォームでは、外壁の色を3色程度までに抑えることが大切です。

たくさんの色を使った方がおしゃれというわけではなく、むしろ多すぎるとゴチャゴチャした印象になってしまいます。

なぜなら、色の数が多すぎると各色の主張が目立ってしまい、まとまりがなくバラバラになってしまうためです。

基本的にはベースカラー（外壁の70％程度）、アソートカラー（外壁の25％程度）、アクセントカラー（外壁の5％程度）の3つに分けると選びやすくなります。

ベースカラーは住宅の背景色となり、全体のイメージを大きく左右するため、赤や黄のように鮮やかな原色は不向きです。

原色同士は避ける

鮮やかな原色同士は組み合わせが難しく、派手な印象になりやすいため外壁リフォームでは避けた方がよいでしょう。

鮮やかな原色はおしゃれというイメージを持つ方もいるかもしれませんが、周囲から浮いた印象を与えてしまう可能性があります。

原色を用いる場合は1色に絞り、他の色は白やクリームなど、やわらかな色と組み合わせると原色の主張を抑えられます。

どうしても原色を2種類使いたいという場合は、1つをアクセントカラーに使用するなど塗装範囲を減らすのもポイントです。

他の素材でアクセントをつける

外壁リフォームでワンランク上のおしゃれをするなら、他の素材でアクセントをつけるのもコツです。

例えば、タイルやレンガ、木などを一部分に使用してアクセントをつけると、おしゃれな外壁が作れます。

バルコニーの出ている部分だけ木を使ったり、玄関周りだけタイルを使ったりするだけでも印象は大きく変わるでしょう。

これらの素材は壁全体に使用すると費用が多くかかりますが、アクセントとして使用するだけなら費用を抑えることも可能です。

色を変えるだけでは物足りないという場合は、色味に合わせて素材を使ってみるのもよいでしょう。

周辺の住宅の色合いとのバランスを整える

外壁リフォームでおしゃれを考える際には、自分の好みだけでなく、周辺の住宅の色合いとのバランスを整えることも大切です。

家が建っている街の景観や周辺の住宅の雰囲気に合わない色を選んでしまうと、自分の家だけ浮いてしまいます。

どれだけおしゃれな外観にしても、周辺の住宅とのバランスが悪いと反感を持たれてしまう可能性もあるでしょう。

なお、地域によっては景観に関するガイドラインを発行しているところもあります。

事前にガイドラインをチェックしたうえで、周囲の住宅とのバランスを考えながら、色合いやデザインを決めましょう。

事前にカラーシミュレーションをする

外壁リフォームを行う際は、事前にカラーシミュレーションを行い、その結果に納得したうえで進めていきましょう。

カラーシミュレーションは、業者に依頼する方法と自分で行う方法があります。

業者に依頼する場合は専用ソフトを使い、塗装を検討している住宅の写真を取りこみ、複数のカラーパターンでシミュレーションするやり方です。

実際の外観に色を載せるため、より仕上がりに近いイメージで検討できるメリットがあります。

一方、Webサイト上で公開されているカラーシミュレーションツールを使うことで、自分でもカラーシミュレーションを行うことができます。

ただし、モニターやブラウザにより実際の色の見え方と異なる場合もあるため、仕上がりとして考えるのではなく、方向性を決めるために活用するのがよいでしょう。

シンプルモダン

シンプルモダンとは、装飾や凹凸が少ない現代的なデザインのことで、統一感があっておしゃれが際立ちやすいメリットがあります。

シャープなシルエットが特徴的であり、すっきりとした見た目で、上品な印象を与えやすい特徴があります。

シンプルなスタイルであるため、流行に左右されにくく飽きがこないことや、長く住む家のデザインにも最適です。

また、シンプルモダンはシンプルな外観であるため、材料費や工事費を抑えたい場合にも向いています。

和モダン

和モダンは昔ながらの和の美しさと、都会的な洋風のテイストを融合させたスタイルで、自然素材や和のアイテムと馴染みやすいメリットがあります。

和モダンでは藤色や桃色、桜色など、日本の伝統色を使うことが大切で、これらの色を取り入れることで和な印象を与えられるでしょう。

塗装のツヤも重要なポイントであり、ツヤなしなら和風住宅、ツヤありなら和モダンな住宅に仕上がります。

和モダンではツートンカラーが人気ですが、色同士の調和を意識することが大切です。

例えば、落ち着いた雰囲気を演出するなら、ねずみ色をベースにしてアクセントに明るい色を取り入れるとよいでしょう。

スタイリッシュ

スタイリッシュなデザインの外壁は、シンプルながらも強い印象を与えるカラーアクセントが特徴で、思わず目を惹くような雰囲気です。

具体的には、外壁全体を濃いブルーやチャコールグレーなどの寒色系にし、赤や白などの明るい色をアクセントにします。

寒色系と明るい色の組み合わせによって、外観は洗練されたような印象に仕上がり、現代的な美しさに仕上がります。

また、おしゃれに仕上げるためには木材を取り入れた塗料や、光沢感のある塗料を使用するなど、塗料にもこだわりましょう。

ツヤのある塗料を使用すると、より高級感やモダンな雰囲気を演出できます。

ナチュラル

ナチュラルなデザインの外壁は、住宅周辺の緑や木などが映えるホワイト・アイボリー・クリーム系の色を使った自然的な雰囲気が特徴です。

これらの色は落ち着いた雰囲気を演出するため、周辺の雰囲気と調和させたい場合にもおすすめです。温かみのある住まいを実現したい場合にも、ナチュラルデザインは向いています。

ナチュラルデザインで外壁リフォームする際には、使用する色は2色から3色に絞り、彩度を下げることでより自然な仕上がりになります。

また、ナチュラルな中にも上品さを演出したいときはグレー系の配色、優しい雰囲気なら目立ち過ぎないアクセントを入れるのもコツです。

ヨーロピアン

ヨーロピアンなデザインとは、北欧や南欧などをイメージし、明るい雰囲気や華やかさなど多彩なテイストがあります。

ヨーロピアンな外壁に仕上げるためには、アクセントカラーを取り入れるのがコツです。

モノトーンな色がベースの際も、赤や黄などの原色をアクセントカラーに取り入れることで、ヨーロッパ風に仕上げることもできます。

また、原色に白を混ぜた淡い中間色であるパステルカラーも、ヨーロピアンなデザインに最適です。

外壁の色によって寒色系と暖色系のバランスを取ると、きれいに仕上げることができます。