外壁を張り替えるタイミングは?費用相場やメリット・デメリットを解説

投稿日:2024.11.08 / 更新日:2024.11.08 外壁塗装
   
外壁を張り替えるタイミングは?費用相場やメリット・デメリットを解説

外壁の張り替えは、建物の耐久性と美観を回復させる重要な工事です。築30〜40年が経過している、または外壁に深刻な劣化が見られる場合は、張り替えを検討すべき時期かもしれません。

しかし、外壁の張り替えにはどのくらいの費用がかかるのか、本当に張り替えが必要なのかといった疑問を抱える方は少なくないでしょう。

この記事では、外壁の張り替えを検討すべきタイミングや費用相場、メリット・デメリット、張り替え工事の注意点、住みながらの施工が可能かどうかについて詳しく解説します。

外壁の張り替えを検討すべきタイミングはいつ? 

When

外壁の張り替えを検討すべきタイミングは、主に築年数と外壁の劣化状態によって判断します。

一般的に、築30〜40年が経過した建物は外壁の張り替えを考える時期に差し掛かっています。なぜなら、外壁内部の劣化が進行している可能性が高くなるためです。

しかし、築年数だけでなく、外壁の状態も重要な判断基準になります。例えば、ひび割れや剥がれ、反りや浮き、へこみ、サビによる腐食などが目立つ場合は、早めの対処が必要です。

特にクラックの幅が1ミリを超えている場合や、外壁の一部が欠損している場合は、雨水や虫の侵入を防ぐために早急な対応が求められます。

また、目に見える劣化がなくても、10年を目安に定期的なメンテナンスを行えば外壁の寿命を延ばすことができます。

外壁の状態は定期的にチェックし、専門業者のアドバイスを聞くと最適なタイミングを見つけられるでしょう。

外壁張り替えの費用相場 

費用の疑問

外壁張り替えの費用相場は、30坪程度の住宅で150〜250万円程度です。費用には足場の設置費用、既存外壁の解体費用、外壁材の材料費、施工費、シーリング費用、諸経費などが含まれます。

ただし、この金額はあくまでも目安です。建物の構造や選択する外壁材の種類によって大きく変動する可能性があります。

主な外壁張り替えの費用相場は以下の通りです。

外壁の種類 費用
窯業系サイディング 約160〜230万円
金属系サイディング 約150〜220万円
木質系サイディング 約170〜240万円
樹脂系サイディング 約190〜250万円
モルタル 約160〜270万円

費用を抑えたい場合は、材料の選択や施工範囲を工夫する必要があります。しかし、耐久性や美観も考慮して決定しましょう。

外壁を張り替えるメリット 

メリット

外壁を張り替えるメリットは以下の通りです。

  • 外壁内側も同時にメンテナンスが可能
  • 重ね張りと異なり老朽化を防げる
  • 耐震性の向上が期待できる
  • 建物のイメージを変えられる

ここでは、外壁を張り替えるメリットについて解説します。

外壁内側も同時にメンテナンスが可能

外壁の張り替えは、外壁の内側も同時にメンテナンス可能です。

既存の外壁を完全に撤去するため、通常では目視できない外壁内部の状態を確認し、必要に応じて補修や改善を行えます。

例えば、防水シートや断熱材の劣化、木部の腐食などを発見し、適切な処置を施すことができます。

また、内部の断熱材を最新のものに交換すれば、断熱性能の向上も可能であり、配線や配管のメンテナンスや更新の機会にもなります。

外壁の張り替えは、建物全体の健康状態を改善する絶好の機会です。将来的な大規模修繕のリスクを減らす工事ともいえるでしょう。

重ね張りと異なり老朽化を防げる

外壁の張り替えは、重ね張り(カバー工法)と比較すると根本的な老朽化対策です。

重ね張りは、既存の外壁の上に新しい外壁材を重ねるため内部の劣化状態を改善できません。一方、張り替えは既存の外壁を完全に撤去し、新しい外壁材に交換します。

また、張り替えでは外壁の厚みが増えないため、窓やドアなどの開口部周りの処理が簡単です。建物の外観バランスを崩すリスクも低くなるでしょう。

さらに、重ね張りでは対応できない深刻な劣化や損傷も、張り替えなら解決できます。

外壁の張り替えは、長期的な視点で見ると効果的な老朽化対策です。結果として、建物の耐久性と資産価値を維持し、長期にわたって快適な住環境を確保できます。

耐震性の向上が期待できる

外壁の張り替えは、建物の耐震性向上にも貢献します。特に軽量の外壁材を選択すれば、建物全体の重量を軽減できるだけでなく、地震時の負荷軽減が可能です。

例えば、重いモルタル外壁から軽量の金属系サイディングに張り替えれば、建物の自重が大幅に軽くなり、地震の揺れに対する抵抗力が向上します。

また、張り替え工事の際に、外壁と建物本体との接合部分を強化したり、必要に応じて耐震補強を行ったりもできます。

さらに、新しい外壁材は衝撃吸収性能が向上している場合が多いため、地震時の建物への衝撃を緩和する効果も期待できるでしょう。

外壁の張り替えは単なる見た目の改善だけでなく、建物の安全性を高める重要な機会です。築年数の古い建物では、耐震基準の変更に対応するためにも外壁の張り替えが有効になります。

建物のイメージを変えられる

外壁の張り替えは、建物の外観イメージを大きく変える絶好の機会です。色やデザイン、質感など、さまざまな要素を自由に選択できるため住まいの印象を一新できます。

例えば、古い印象の外壁を現代的でスタイリッシュなデザインに変更したり、落ち着いた色調からより明るい色調に変更したりと、建物全体の雰囲気の変更が可能です。

また、外壁材の種類を変更すれば、木造風の温かみのある外観やモダンで洗練された外観など、好みのスタイルを実現できます。外壁のデザインを変更すると、周辺の景観との調和も図れるでしょう。

このようなイメージチェンジは、住む人の気分を一新するだけでなく、不動産としての価値向上にもつながる可能性があります。

外壁を張り替えるデメリット 

デメリット

外壁を張り替えるデメリットは以下の通りです。

  • 費用が高くなりがち
  • 施工日数が長い
  • 既存の外壁の種類によっては張り替えができない

ここでは、外壁を張り替えるデメリットについて解説します。

費用が高くなりがち

外壁の張り替えにおける最大のデメリットは、高額な費用です。通常の外壁塗装や部分補修と比較すると、張り替えの費用は2〜3倍以上になる場合があります。

例えば、30坪程度の住宅にかかる費用は150〜250万円となり、一般的には大きな出費です。

また、外壁材の種類や品質によっても費用は大きく変動します。高品質で耐久性の高い外壁材を選択すると、さらに費用が膨らむ可能性が高いです。

工事中に予期せぬ問題が発見された場合は、追加の修理費用が発生する場合もあります。

施工日数が長い

外壁の張り替え工事は、通常の塗装工事と比較すると長い施工期間を要します。

期間中は騒音や振動、粉塵などの影響を受けるほか、日常生活に支障をきたす可能性があります。特に既存の外壁を取り外す作業や新しい外壁材を取り付ける作業は、大きな音や振動を伴うため注意が必要です。

また、工事期間中は足場が組まれるため、プライバシーの確保が難しくなります。さらに、天候不順や予期せぬ問題の発生により、工期が延長される可能性も視野に入れておきましょう。

既存の外壁の種類によっては張り替えができない

外壁は、既存の外壁の種類によって張り替えができない場合があります。

モルタルなどの重量のある外壁材を軽量のサイディングに張り替える場合、構造上の問題が生じる可能性が高いです。

なぜなら、建物の構造が重量のある外壁を前提に設計されていると、軽量化によって建物のバランスが崩れる恐れがあるためです。

また、特殊な形状や仕上げの外壁の場合、同等の外観を実現するための代替材料が見つからない可能性もあります。

さらに、歴史的価値のある建物や、特定の建築様式を維持する必要がある場合も、制限される可能性があるでしょう。

外壁を張り替える際の注意点 

エクスクラメーションマーク

ここでは、外壁を張り替える際の注意点について詳しく解説します。

張り替えの必要性をチェックする

外壁の張り替えを検討する際は、必要性を慎重にチェックしましょう。外壁の状態を専門業者に診断してもらい、張り替えが本当に必要かどうかを見極めるべきです。

外壁の劣化状況は、カビやコケの発生、色あせ、チョーキング(粉状の物質が付着する現象)、塗膜の剥離、クラック(ひび割れ)、モルタル外壁の剥離などの症状から判断できます。

特に、クラックの幅が1ミリを超える場合や外壁に大きな欠損がある場合は、早急な対応が必要です。ただし、症状が軽度である場合は、塗装や部分補修で対応できる可能性があります。

また、築年数だけでなく、過去の修繕歴や建物の立地環境なども考慮しなければなりません。張り替えは大規模な工事となるため、必要性を十分に検討して判断しましょう。

一部の劣化や損傷であれば部分張り替えも可能

外壁の劣化や損傷が一部分に限られている場合は、全面的な張り替えではなく、部分的な張り替えで対応できる可能性があります。

部分張り替えは、損傷した箇所のみを修復するため、全面張り替えと比べてコストを大幅に抑えられるのがメリットです。例えば、サイディング外壁の場合、破損した板のみを新しいものに交換できます。

ただし、部分張り替えを選択する際は、既存の外壁材と同じものが入手できるかどうかを確認する必要があります。

また、部分的に新しい材料を使用すると、色や質感の違いが目立つ可能性があるため、美観面での配慮も必要です。

さらに、一部の損傷が全体的な劣化の兆候である可能性もあります。リスクを回避するなら、専門業者による診断が不可欠です。

DIYによる外壁の張替えは状態を悪化させるケースがある

DIYによる外壁の張り替えは、状態を悪化させる可能性があるため注意しましょう。

外壁の張り替えは、高度な専門知識と技術、そして適切な道具や材料が必要な作業です。DIYで処理をすると防水性能の低下、構造的な問題の発生、美観の悪化など、さまざまなリスクがあります。

例えば、適切な下地処理を行わないと新しい外壁材が正しく接着せず、早期劣化や剥落の原因になります。また、高所作業を伴うため安全面でも大きな危険が伴います。

さらに、外壁材の選択や施工方法を誤ってしまった場合は、建物の耐久性や断熱性能に悪影響を及ぼす可能性があります。

専門業者は、これらのリスクを最小限に抑えるための知識と経験を持っています。外壁の張り替えは建物の長期的な価値と安全性を第一に考え、信頼できる専門業者に依頼しましょう。

住みながら外壁の張り替えは原則可能 

外壁工事

外壁の張り替え工事は、原則として住みながらでも施工してもらえます。多くの場合、完全に家を空ける必要はありません。

ただし、工事期間中は一定の不便さは覚悟しておく必要があります。

工事は主に外部で行われるため、室内での生活は継続できますが、騒音や振動、粉塵などの影響は避けられません。また、工事中は窓を開けられない場合もあるため、夏場は注意が必要です。

工事期間は通常2〜4週間程度ですが、天候や予期せぬ問題により延長する場合もあります。なお、工事エリアの立ち入りは、居住者の安全を確保するため制限されます。

小さな子どもや高齢者がいる家庭では、安全面への配慮が必要になるでしょう。

まとめ 

外壁の張り替えは、住宅の耐久性と資産価値を高める重要な工事です。適切なタイミングで実施すれば建物の寿命を延ばし、快適な住環境を維持できます。

張り替えのメリットは、建物の耐久性向上、外観の刷新、断熱性能の改善です。一方で、高額な費用や長い工期といったデメリットもあります。

外壁の張り替えを成功させるためには、状態を定期的にチェックし、専門業者のアドバイスを聞くことが重要です。的確な情報が得られれば、張り替えの必要性を判断できるでしょう。

また、部分張り替えの可能性も検討し、コストと効果のバランスを考えるのも重要です

外壁の張り替えを検討している方は、カベナビJAPANの利用をご検討ください。厳しい基準をクリアした職人と直接つながれるほか、現在の状態に合わせた適切なアドバイスを受けられます。

外壁の張り替えを成功させ、長期的に満足できる住まいづくりを実現したい方は、お気軽にご相談ください。

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