《実るほど頭を垂れる稲穂かな》
若い緑色の稲はまっすぐに天に向かってスクスクと成長します。
成長すると稲穂の中の実(お米)は、そのしっかりとした重みで自然と稲穂の部分が垂れ下がり美しい黄金色になっていきます。
それまでには強い風雨にさらされたり、暑い日を乗り越えなければ立派な稲に成長し豊かな実を付けることはできません。
若い頃からまっすぐに上だけを向いて一生懸命に成長し色々な荒波や苦労を乗り越え、立派な人格を形成した者は、偉くなればなるほど、頭の低い謙虚な姿勢になっていくという意味だそうです。
稲穂の中身が立派なお米に育っておらず、実がスカスカのお米だった場合には重みがなく軽い稲穂になります。そんな稲穂は、見た目は立派な稲穂に見えますが、穂が垂れるほどの重みがなく、頭が下がってきません。
松下幸之助先生も感銘を受けられた言葉です。
私も初めてこの言葉を耳にした時に衝撃が走りました。
私は今年で56歳。塗装工見習いから経験を積み重ねて、塗装業一筋39年目となります。
成長するほどに謙虚な姿勢で人と接することは何よりも大切なことだと考えます。
会社も成長・発展すればするほど、会社の態度・社員の態度が丁重にならなければならないと思っています。